急激に気温が上がった4月中旬、信州、松本市にも遅い春がやってきました。ソメイヨシノをはじめとした桜が見頃を迎え、市内のお花見ムードも一気に高まっています。

 市街地より一段高い場所にある2つの公園でもソメイヨシノが満開となっています。週末に向けて、手軽なお花見ハイキングはいかがでしょうか。

■スタートは桜舞う山公園

市民憩いの城山公園はこの時期には屋台も出ておおいに賑わいます

 松本市中心部や松本城からも比較的近い距離にある、市民憩いの公園が「城山(じょうやま)公園」です。桜の名所、お花見スポットとしても人気の場所で、中心部の芝生の広場を囲むように桜並木が連なっています。

花咲き誇る並木道。今週末には桜吹雪下でのお花見になりそうです

 見事な枝ぶりの木々に密度濃く花が咲き誇る様は圧巻です。取材時は満開の桜が風に吹かれるごとに桜吹雪を散らし、辺り一面ピンク色に染まっていました。芝生に寝転んだり、ベンチに腰掛けたりしてお花見がてら、のんびりとした時間を過ごしている人々がそこかしこに見受けられます。今週末までどうにかもちそうな感じでした。

■快適なハイキングルートには絶景スポットも!

歩きやすい森の道。木々が芽吹き出していました

 さて、城山公園北側にある遊歩道の入り口から、北尾根上に設けられたハイキングルートを辿ります。最初はしばらく階段となりますが、おおむね道はなだらかに続き、ほとんどの場所が歩きやすく快適です。歩く人はそれほどいないので静かな里山歩きが楽しめます。

途中、傾斜が増すところには階段も設けられています

 途中「犬飼山御嶽神社(いぬかいさんおんたけじんじゃ)」に出れば行程の半分くらいです。芽吹き出した森のなか、小鳥のさえずりに耳を傾けながら進んでもうひと登り、見晴らしのいい展望スポットに躍り出ます。高度感のある気持ちのいい場所で、筆者一番のお気に入りの場所。ちょうど頭上を覆うように桜が咲き誇っていました。

展望スポットの頭上の桜も見頃となっていました

 展望スポットを過ぎてすぐに車道に合流、そのまま歩道を辿ればアルプス公園に到着です。ここまで1時間かからない程度で、帰りは来た道を戻れば40分くらいです。松本駅からアルプス公園までは「アルピコバスアルプス公園線(1日2本)」もあります。