■ 緑の平原と湖、空の青。色彩豊かな山の風景に魅了される

 登山道入り口から3Cの表示に従って、広大な平原を横切りながらどんどん登っていく。緑の絨毯を敷き詰めた勾配が続く平原には、色とりどりの小さな山の草花が咲き乱れ、微笑みが自然と湧いてくる。モンブランやマッターホルンの高地登山道にも緑のエリアはあるのだが、ここまで広大な平原はまだ見たことがなかった。目に眩しい、という表現がぴったりくるほど、鮮やかな牧草地の景色に心を打たれる。目線を上げれば、緑の丘の向こうには濃い青の山脈と水色の空、そして真っ白な雲がただひたすら広がっている。山は生きているんだな、ということを肌で感じることができる瞬間だ。

 平原を突っ切る登山道を進んでいくと、目の前に真っ青な水を湛えた大小さまざまな湖群が見えてきた。一番大きな湖はロセット湖で、海抜2,701mに位置している。自然湖としてはかなり高地にある湖だ。その隣には細長いレイタ湖があり、周囲はこの登山道の中でも一二を争う人気の絶景スポットとなっている。このエリアまではさほど苦もなくハイキング気分で登って来られるので、小さな子どもや高齢者でも問題なくたどり着けるだろう。湖周辺はピクニックにも最適だ。

緑の牧草地帯にはさまざまな高山植物の花が咲き乱れていて道中飽きることがない
広大な平原の中を突っ切る登山道。この先から急な登りが現れてくる
平原が尽きると、ジグザグに曲がりくねった登りが現れる。徐々に高度を上げつつ、角を曲がるたびに絶景のパノラマが楽しめる
標高2701m地点に点在する湖群
手前の大きな湖がロセット湖、右手奥に見えるのがレイタ湖