●高座山から杓子山へ! 目指せ「天空の鐘」と大パノラマ!
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高座山を越えた先は、いったん下りの道となり、その後再び稜線の登り道が始まる。路面に霜柱が立ち、朝は凍結していることもあるため、慎重に歩を進めたい。一部だが道幅の狭い岩場もあるので、手指の保護にグローブがあると安心だろう。
標高が上がるにつれ、迫力ある富士山が見え隠れするが、その途中、標高1,350m地点にハンググライダーの離陸ポイントを見ることができる。眼下には山中湖と山の傾斜が迫り、飛び立つのには勇気がいりそうだが、富士山の懐に飛び込むような空中散歩はさぞかし気持ちのいいことだろう。
富士山の姿に度々足を止めながら、高座山からおよそ1時間40分、杓子山山頂に到着だ。山頂には、冷たい風を遮るものがなく防寒が必須だが、目に飛び込んでくる絶景に心奪われること請け合いだ。
大きな富士山と山中湖、忍野村の集落と裾野の大自然が一望できる、筆者お気に入りの絶景スポットだ。山頂に設置された立派なテーブルに荷物を置いたら、心ゆくまで景色を堪能しよう。
もう一つ、杓子山山頂にはシンボルがある。それが「天空の鐘」。澄み渡った青空のもと、鮮やかな鐘の音色が周囲を包み、登山の達成感をひときわ大きく味あわせてくれる。
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●滑りやすい斜面に注意! 下山道
山頂で絶景を堪能したら、もと来た道に戻ろう。高座山山頂手前は霜柱が融けて滑りやすいので、下山時は特に注意が必要だ。ロープを使って慎重に降りよう。
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■下山後の温泉はどっち?「紅富士の湯」or「石割の湯」
冷えた体を温めるには、やはり温泉が最高だ。このエリアには魅力的な温泉が豊富にあるが、なかでも人気の2つを紹介したい。それぞれの営業時間や入湯料などは、ホームページで最新情報を確認してほしい。
●山中湖温泉「紅富士の湯」
富士山を眺めながら湯に浸かれる開放感が自慢の温泉。広々とした露天風呂があり、冬場は夕日や朝日を受けて輝く「紅富士」がみられるチャンスも。泉質は肌にやさしいアルカリ性単純温泉で、冷えた体を温めてくれる。
住所 〒401-0501 山梨県南都留郡山中湖村山中865−776
電話 0555-0-2700
ホームページURL 山中湖温泉 紅富士の湯
※営業日時はホームページよりご確認ください
●【MAP】山中湖温泉 紅富士の湯
●山中湖平野温泉 石割の湯
山中湖北東から道志村(どうしむら)へと向かう道中、森の中に佇む秘湯「石割の湯(いしわりのゆ)」がある。炭酸水素塩泉で、しっとりとした美肌効果が期待できる温泉だ。静かな環境でゆっくりくつろげるのが魅力。
住所 〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野1450
電話 0555-20-3355
ホームページURL 山中湖平野温泉 石割の湯
※営業日時はホームページよりご確認ください
●【MAP】山中湖平野温泉 石割の湯
■富士山と山中湖の絶景「杓子山」登山のススメ
鳥居地峠から、高座山・杓子山を目指すコースを紹介した。ややハードな登りが続くが、その先に待つ絶景に誰もが満足すること間違いなしだ。下山後の温泉と合わせて、雪化粧の富士山を満喫する杓子山登山をぜひ楽しんでもらいたい。
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