長野県の志賀高原マウンテンリゾートは、広大なエリアに18スキー場が揃った広大なスノーリゾート。そのうちの13スキー場、全33コースがギュッと集まっているのが、中心部に位置する「中央エリア」だ。志賀高原はスキー・スノーボードを履いたままスキー場を繋げて滑れることが魅力なのだが、その醍醐味と規模感を体験できるのが、この中央エリアといえるだろう。
■ハブスポット「志賀高原 山の駅」
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中央エリアは、サンバレー、丸池、蓮池、ジャイアント、発哺ブナ平、西館山、東館山、寺小屋、高天ヶ原マンモス、タンネの森オコジョ、一の瀬ファミリー、一の瀬ダイヤモンド、一の瀬山の神スキー場の13スキー場。
さまざまなポイントからコースインすることができるが、2020年12月から運行スタートした「志賀高原リゾートゴンドラ」がある「志賀高原 山の駅」が、近年はメインの玄関口として機能している。ゴンドラでスキー場に向かえるほか、志賀高原全域のスキー場へと行ける無料シャトルバス、北陸新幹線が停車する長野駅からの急行バス、山麓の長野電鉄・湯田中駅からの路線バスがこの山の駅に停車する。
そして今回の旅でも、この山の駅からスタートすることにしよう。
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志賀高原 山の駅のリゾートセンターには、リフト券販売やレンタルコーナー、コインロッカー、飲食店、売店、さらにシャワー室まであるなど、必要なものがすべて揃っている。Webから事前に購入したリフト券を発券する「SKIOSK(エスキオスク)」も設置されており、これを利用すればチケット窓口に並ぶ時間を短縮できるので便利だ。
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レンタルコーナーは帽子やグローブ、ネックウォーマーなどの小物を揃えたショップも併設。買い足したいものもがあれば、ここで購入できる。レンタルコーナーでウエアや用具を借りたら、その奥にある更衣室やコインロッカーを利用して出発の準備ができるなど、動線もしっかり整備されている。
また、近年のパウダースノー人気に合わせてパウダー用のスキー・スノーボードのレンタルも充実。スキー・スノーボードを持っている人でも、その日のコンディションによってこうしたギアをレンタルすれば、より快適に非圧雪コースなどを楽しめるだろう。
■「志賀高原リゾートゴンドラ」でコースイン
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そして、滑る準備ができたら、山の駅のすぐ横にある「志賀高原リゾートゴンドラ」の乗り場へ。国内では珍しい3連結したゴンドラで、国内ではこれを導入した初めてのスキー場だ。
また、この「志賀高原リゾートゴンドラ」と、「発哺ブナ平ゴンドラ」、「東館山ゴンドラ」の3つを乗り継ぐルートを「ゴールデンライン」と称しており、夏季は東館山山頂に広がる志賀高原ガーデンテラスへとアクセスする観光ルートとして活用されている。冬季も、滑らない人が冬の観光を楽しむ“冬ゴールデンライン”として利用されており、30分かけて東館山山頂を目指しながら雪景色や絶景を楽しんでいる観光客の姿があった。
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■まずはジャイアントの急斜面を堪能
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志賀高原リゾートゴンドラは、山の谷間へと“下っていく”ユニークなゴンドラ。降りたところが、ジャイアント、発哺ブナ平、東館山、西館山のリフトやゴンドラ乗り場となり、ここからあちこちのスキー場へと向かうことができるのだ。
今回はまず、「ジャイアントから滑ろう」と、ゴンドラを降りてすぐ右手にあるリフトに乗った。ジャイアントに広がる最大斜度34度の急斜面は名物コースのひとつ。全長1,000mの一枚バーンはコース幅が広く、スピードにのった大回りが気持ちいい。FIS公認の名門コースとあって、バーン全体がきれいにパッキングされており、コース脇ではポール練習をしているチームもいた。
また、コース途中から蓮池方面に滑り込んで、丸池やサンバレーなどのスキー場へと向かうこともできる。
■西館山と東館山のロングコースを満喫
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ジャイアントでウォーミングアップを済ませたら、次は西館山に向かうリフトに乗車。このスキー場は、ワールドカップが何度も開催された「ワールドカップコース」が名物なのだ。初~中級のコースがレイアウトされており、長さもあってノンストップで山麓まで滑り降りるのが爽快だ。
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■東館山ゴンドラで一気に高度を上げる
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そして今度は、山麓から発哺ブナ平ゴンドラ、東館山ゴンドラを乗り継いで、東館山の山頂に向かう。ゲレンデトップは標高2,000mに位置し、ここまで上がると雪質が変わってくる。
東館山ゴンドラ山頂は、夏季はウッドデッギが広がるガーデンテラスがオープンしている眺望のよいところ。駅舎は絶景レストランを併設し、チーズフォンデュや信州ワインを味わいながら景色を楽しめる。