「開運 神の鶏おみくじ」をチョイス
やはりここは「開運 神の鶏おみくじ」（500円）をチョイスせねばならんだろう。
神社に入るとき最初に目が合った、茶色のダンディーな「東天紅鶏」おみくじを選ぶいざいざ、おみくじは…… 中吉！
おみくじの結果この中吉、内容を読むと、あらまあ、とても穏やかでやさしいのだ。願事「早く叶いて喜あり人を敬いてせよ」＝意訳：「早く叶うよー、嬉しいことあるから、周りの人に感謝しながらその幸せ分け合ってね♪」と、謙虚さとやさしさを感じる。
なにより、私が萌えたのは恋愛のところだ。
気になる恋愛運は……「思うだけでは駄目」――。
うおお、青春ドラマに出てくる、包容力がある親友が言いそう！
頭の中に、笑顔がすてきで、人の良さが全面に出た「助松くん」というキャラクターがポンと登場し（イメージ的には俳優の矢本悠馬さん）、私に「思うだけじゃ駄目だ。さあ、アイツに思いっきりぶつかってきな！」と肩をポンポン叩いてくれるシーンが思い浮かんだ。
くっ、なんとほのぼのした気持ちになる中吉なのか。助松っつぁん、ありがとう！ 私は大満足でおみくじから目を上げた。そしてそのとき、さっきまで遠くにいた鶏様が至近距離まで近づいてきていらっしゃることにやっと気づいた……。
白い羽に赤いトサカの「小国（しょうこく）」。脚のあげ方がもう、王者の風格ぐっ……。いや、もう怖がるまい。鶏様と心でコンタクトを取る決意をする。
おみくじが入っていたニワトリ型の入れ物を小さく動かし
「ワタシモ、ニワトリヨ。ナカヨクシテネ！」
と、鶏様に話しかけてみた。
正直、まっ昼間の青天の中、私はひとり何をしているのだろうとも思ったが、助松神社とは、そんなことをしたくなる、温かな空間なのだった。
大切なことだから、もう一度書いておこう。
とりおみくじ恋愛は、思うだけでは駄目！（by 助松）
