赤城山(あかぎやま)は二重式の成層火山で、外輪山の峰々の総称だ。群馬県の中央に位置し、標高1,828mの黒檜山(くろびさん)を主峰に、駒ヶ岳、地蔵岳、長七郎山、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳などで構成されている。
日本百名山の一座として名を連ねているほか、関東百山やぐんま百名山にも選ばれている山だ。
冬の足音が聞こえ始め、日照時間が短くなる中、4時間ほどで周回できる赤城山の日帰りコースを紹介したい。
■火口湖のほとり「おのこ駐車場」から駒ヶ岳へ
起点となるのは「おのこ駐車場」だ。関越自動車道・赤城ICから約40分ほどで到着することができる。火口湖である大沼(おの・おおぬま)のほとりにある。
駐車場から道路を渡るとすぐに駒ヶ岳登山口がある。そこから登山道へと入っていく。
稜線に出るまでは樹林帯の中を歩くが、紅葉の終わった季節は木々の葉が落ち、日がよく差し込んでくる。筆者が訪れた時は10月末で、朝の気温は5℃を下回っており、寒さを感じたが太陽の暖かさを感じながら歩き出すことができた。
序盤は起伏が緩やかだが、徐々に急な階段が連続するようになる。一段一段の間隔は狭いので、足を大きく上げるようなところはないが、連続した階段は心肺に負担がかかるためペース配分に注意して進もう。
稜線に出ると見晴らしがよくなる。ちょうどベンチもあるので休憩にぴったりだ。
稜線に出たところから駒ヶ岳まではおよそ20分。登りの傾斜は緩やか。山頂に近づくにつれ大沼がきれいに見えてくるので、景色を楽しみながら駒ヶ岳の山頂を目指そう。
■駒ヶ岳から大だるみまでの気持ちいい区間。そして最後の急登へ!
駒ヶ岳からは大だるみまで一旦下りとなる。黒檜山へは駒ヶ岳側から登る人が少ないようで、筆者と同じく駒ヶ岳から登っている人に会うことはなかった。すれ違う人も数名だけだった。金曜日、朝9時ごろという時間帯のせいもあるだろうか、百名山のなのでもっと賑わうかと思っていたのだが、静かな山歩きをすることができた。
大だるみから山頂までは一気に登る区間。黒檜山までの登りは長い階段が続くのでキツかった。