■これがあると重宝する丸沼のワカサギ釣りのアイテム
以下に丸沼でワカサギ釣りを楽しむ際の必需品と筆者の使用タックル&道具を紹介する。ちなみに筆者はワカサギ釣りの経験がそれほどないことをあらかじめ断っておく。
●魚群探知機
丸沼のワカサギ釣りでは、他所の釣り場でよく見かけるようなワカサギのポイントを知らせる係留ロープ(ボートをつないで釣りを楽しむ)はなく、またワカサギが釣れるポイントまでボートを曳いてくれるサービスもない。そのためワカサギが釣れるポイントは、釣り人自らが探さなければならない。限られた時間で満足のいく釣果を得たいなら、魚群探知機は必須アイテムといえる。
筆者が数年前から愛用している魚群探知機は、水面に浮かべて使用するタイプだ。手のひらサイズのポータブルで本体の重さは80g弱とヤクルト1本程度しかない。Bluetoothで本体とスマホを接続すればスマホの画面で映像がみられる優れものである。
もちろんボートへの固定が必要な本格的な高性能の魚群探知機があればそれに越したことはないが、写真のような簡易的なタイプでもワカサギ釣りは十分に楽しめるだろう。
●アンカー&アンカーロープ
丸沼のレンタルボートにはアンカー(湖上でボートが風で流されないようにするためのおもり)が備え付けられていない。このためワカサギ釣りでアンカーを使用したい場合は各自で用意する必要がある。
筆者が使用するアンカーとアンカーロープはホームセンターで購入したもの。アンカーは重さ5.5kgの「つけ物石」、ロープは太さ6mm、長さ30m、引張強度350kgの「ポリエステルロープ」である。アンカーとアンカーロープの接続には「いかり結び」を用いている。
ちなみに、丸沼の最大深度は47mとされているが、筆者はいつも20mよりも浅いポイントでワカサギ釣りを楽しんでいるため、30mのアンカーロープで十分である。
●ワカサギ釣りで使用したタックルと道具
以下に筆者が丸沼で使用したワカサギ釣りのタックルと道具を紹介する。
【タックル】ワカサギ用の胴付き仕掛け
・ロッド:エリアトラウト(管理釣り場)用のスピニングリール竿1.8m
・リール:小型の汎用スピニングリール1000番
・ライン:PEライン0.4号 100m
・仕掛け:市販のワカサギ用胴付き仕掛け2.5号(ハリ数は10本)
・オモリ:ナス型オモリ3号(11.3g)
・エサ:紅(ベニ)サシ
【その他の道具】
・ライフジャケット:水難事故防止のため着用が義務付けられている。環湖荘で貸し出しあり
・クーラーボックス:飲み物やお弁当、釣った魚を入れておく
・保冷剤:クーラーボックス内を冷やすためのもの
・脚立:ボート内で座席として使用(高さ30㎝ほどの1段タイプがおすすめ)
・クッション:脚立に乗せて使用。長時間座っていてもお尻が痛くならない
・ロッドホルダー:ロッドを支えるための道具。これがあると両手が自由に使える
・尻手ロープ&ベルト:ロッドの落水を防ぐ道具
・ランディングネット:ニジマスなどが釣れた場合にすくうためのネット
・水汲みバケツ:釣れたワカサギを一時的に入れておく
・ジップロック:釣れたワカサギを家に持ち帰る際に使用
・エサ入れ:紅サシを入れるための容器
・軍手:ボートを固定するアンカー(おもり)を上げ下げする際に使用
・タオル:濡れた手を拭うため。何枚か用意しておくといいだろう
■晩秋の丸沼で、トラウト&ワカサギの二種目釣りを楽しもう
今回、丸沼でルアーやフライフィッシングを楽しむトラウトアングラーに向けて、すき間時間で楽しむボートからのワカサギ釣りについて紹介した。晴天の日中ドピーカンや無風などトラウト狙いにはとても厳しい時間帯はワカサギ狙いに切り替えて丸沼の釣りを丸一日満喫しようという提案である。
ただし、記事にあるようにトラウトとワカサギの二種目狙いをする場合に注意してもらいたいことがひとつある。それはワカサギ釣りに「のめり込み過ぎない」ことである。ワカサギ釣りが楽しくなりすぎてしまい、本来の目的であるトラウトの釣りが疎かになってしまっては本末転倒である。ワカサギはその日の夜に家族で食べる分くらいが釣れれば良しとするのがちょうどいいだろう。
2024年の丸沼での釣りは11月末日まで楽しめる。朝晩の気温は氷点下になることも珍しくないので、釣行の際は十分な防寒対策が必要である。また付近の道路が凍結することもあるので、車の運転にはくれぐれも注意してもらいたい。
丸沼温泉環湖荘 丸沼の釣り情報(営業時間、利用料金、釣りのルール、最新の釣果情報(SNS)など)あり https://www.marunuma.com/fishing