■登山計画を立てることで、リスクは減らせる

山中で日暮れを迎えると、ヘッドランプなしでは歩けない

 登山計画が立てられれば、登山は5割成功だ。目的とする山の情報や天候を知ることで、食料や飲料、装備を適切に見積れる。

 また標高500mの山に登っている人が、いきなり10時間行動を要する3,000m級の山に登るのは体力、技術、経験、装備どれをとってもリスクがあると考えられるはずだ。

 登山計画を立てることは、想定範囲を広げリスクを最小限に抑えることに繋がる。

 しかし、綿密な登山計画を立てても遭難を100%防ぐことはできないのが現実である。

 次に、筆者の山仲間が遭遇した事故を紹介したい。