「奄美大島(あまみおおしま)」は鹿児島県に位置し、離島としては日本で2番目に大きい島。2021年7月26日に「奄美大島、徳之島、沖縄県北部及び西表島」が、世界自然遺産に登録された。
今回は、固有種の動植物が生息し、美しい自然環境に恵まれた奄美大島の魅力に迫る。
■奄美大島の夕日スポット紹介
奄美大島には、見晴らしのよい高台から海に沈む夕日を望める場所が複数あり、その美しさは格別だ。今回は、奄美大島で夕日を堪能できるおすすめスポット2か所を厳選した。
●スポット1 見どころ満載! 奄美市大浜海浜公園
1つ目に紹介するのが、「奄美十景(あまみじっけい)」のひとつにも選ばれた「奄美市大浜海浜公園」。市街地からも近く、地元住民の憩いの場所だ。
ガジュマルやソテツなどの亜熱帯植物が見られるほか、バーベキュー施設やキャンプ場、美しいビーチがあり、ウミガメの産卵スポットとしても有名だ。
園内にある「奄美海洋展示館」は、奄美大島近海に生息する熱帯魚やウミガメが泳ぐ姿を観察でき、サンゴの生態などが学べる施設だ。
ウミガメに餌やり体験もできる。餌の菜葉をあげると、ウミガメが近寄ってきてパクリと食べ、一緒に口に入った水を鼻からピュッと吹き出す。その姿を間近に見られるのは、貴重な経験だ。
園内で過ごして夕方を迎えれば、東洋一のサンセットとも謳われる、東シナ海に沈む夕日を堪能できる。筆者のおすすめは、「見はらし広場」の高台からの眺め。夕日が沈んだ後の、美しい空のグラデーションも楽しめる。
●施設名 奄美市大浜海浜公園
住所 〒894-0046 鹿児島県奄美市名瀬小宿大浜701-1
電話 0997-55-6000(9:30~18:00)
ホームページURL https://www.ohama.marutani-amami.com
※営業日時はホームページよりご確認ください
●スポット2 眺望抜群の油井岳展望台
次に紹介するのが、「油井岳(ゆいだけ)展望台」だ。こちらも奄美十景のひとつで、奄美大島に隣接する加計呂麻島(かけろまじま)や、請島(うけじま)・与路島(よろじま)のほか、天気がよければ徳之島(とくのしま)が見える、島内でも屈指の絶景スポットである。
奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡は、リアス式海岸が織りなす美しい地形が特徴で、「亜熱帯の瀬戸内」ともいわれる。
筆者が油井岳展望台を訪れたとき、夕日に赤く照らされた海と島々の雄大な景色を目の当たりにして、神々しさすら感じた。今まで何度も夕景を見てきたが、人生でトップ3に入る美しさであった。写真を何枚も撮ったのだが、実際はその何倍も美しく、写真で伝え切れないのが残念だ。
●油井岳展望台
住所 〒894-1745 鹿児島県大島郡瀬戸内町油井