乗鞍岳(のりくらだけ)は、北アルプスの南部に位置する標高3,026mの山で、日本百名山、日本百高山にも選ばれている。標高約2,700mまでバスで上ることができ、初めての北アルプス、高山に登る人にもおすすめの山だ。今回は日本一高いバスターミナル「畳平(たたみだいら)バスターミナル」から登る「乗鞍岳」を紹介する。
■標高2,702mの日本一高いバスターミナルへ
乗鞍岳登山の玄関口は、標高2,702mにある日本一高いバスターミナル「畳平バスターミナル」だ。2024年8月20日に岐阜県側からのアクセス道路「乗鞍スカイライン」も開通し、長野県側からの「乗鞍エコーライン」とあわせて、アクセスしやすくなった。
マイカーからバスへの乗り換えには、岐阜県側は「ほおのき平バスターミナル」が無料、平湯温泉の「平湯温泉バスターミナル」が600円で駐車場の利用ができる。長野県側には発着所となる「乗鞍高原観光センター」に無料駐車場がある。どちらから乗っても畳平バスターミナルまでは約1時間。 運行ダイヤは時期により変わるので、事前によく確認してほしい。
乗鞍岳 畳平バスターミナルホームページ/http://norikura-bus.com/
■3,000m峰からの絶景! 乗鞍岳を登る
畳平バスターミナルから乗鞍岳の最高峰・剣ヶ峰(けんがみね)山頂までは約1時間半、往復約3時間。高い木々はなく眺望がよいため、雄大な山々、雪渓に花畑と景色を楽しみながら登れるコースだ。ライチョウの生息域でもあり、運がよければ出会えるかもしれない。
畳平バスターミナルから約30分で山小屋の「肩の小屋」に到着。肩の小屋から山頂までは急な岩場が続くので、しっかり準備を整えてから出発しよう。
肩の小屋から岩場を越えて山頂にたどり着くと、北アルプスから南アルプス、御嶽山などが一望でき、360度の大パノラマを楽しめる。
現在は運休中だが、ご来光にあわせた早朝バスの運行もある。再開されたらご来光登山にも挑戦してみてはいかがだろうか。運休中は「肩の小屋」に宿泊すれば、約1時間で山頂からのご来光を楽しめる。