■おすすめアクティビティ! マングローブカヌー
奄美大島で外せないアクティビティといえば、「マングローブカヌー」だ。日本国内でマングローブが見られるのは、沖縄県と鹿児島県の一部の離島のみ。奄美大島のマングローブは西表島(いりおもてじま)に次ぐ規模の大きさで、約70ヘクタールの広さを誇る。
マングローブとは、海水と淡水が交わる場所に生息する植物の総称で、「マングローブ」という名前の木が存在する訳ではない。
奄美大島で見られるマングローブは、メヒルギとオヒルギという植物。島の中央部に位置する「住用(すみよう)」エリアにマングローブ原生林が広がり、シオマネキやミナミトビハゼ、リュウキュウアユなどの珍しい生物が生息している。
カヌーはパドルを漕ぐときに水が体に落ちることがあるので、濡れてもいい服装で参加しよう。満潮時は、アーチのようなマングローブの木々の下をくぐりながら内部まで進んでいくことができ、干潮時には干潟で生物の観察ができる。
筆者は満潮時に参加したが、マングローブの木にしがみついているミナミトビハゼをたくさん見ることができた。マングローブ林を眺めながらゆったりとカヌーで進んでいくのは、とても気持ちがよい。
季節や時間によっては夕日に照らされ黄金色に輝くマングローブ林を見ながらカヌー体験ができる。日中とはひと味違う、幻想的な景色が楽しめるのだ。
マングローブカヌーのほかにも、ハイキングやアマミノクロウサギ探しがセットになったツアーなどもあるので、ぜひ参加してみてほしい。
●施設名 マングローブ茶屋
料金 カヌーツーリング のんびりコース 所要時間:約60分~90分 1,700円
ホームページURL http://mangroveamami.com
※営業日時はホームページよりご確認ください
●施設名 黒潮の森マングローブパーク
料金 カヌー体験 60分コース 3,000円、90分コース 4,000円
ホームページURL https://www.mangrovepark.com
※営業日時はホームページよりご確認ください
■特別天然記念物・アマミノクロウサギを探しに! ガイドと行くナイトサファリ
アマミノクロウサギは、世界中で奄美大島と徳之島にのみ生息する夜行性の動物で、特別天然記念物に指定されている。
一時期、アマミノクロウサギは激減し、絶滅危惧種に指定されたが、近年では生息数が回復傾向にある。しかし、夜の森へ繰り出して観察しようとする観光客が後を絶たず、アマミノクロウサギなどの夜行性の動物の交通事故による被害は多い。貴重な生態系を守るためにも、島を知り尽くしたガイドが案内するナイトサファリツアーに参加することをおすすめする。
ツアーでは車に乗って山深い夜の道へ入り、生物を発見したら車外へ出る。注意深く観察すると、アマミノクロウサギをはじめとした貴重な生物に出会えるかもしれない。
筆者が2014年に訪れた時はアマミノクロウサギを見つけられなかったが、今回の訪問では3回ほど会うことができた。
■奄美大島の大自然を体験しよう
美しい海や群生するマングローブなど、魅力溢れるスポットが数多くあり、希少な生物にも出会える奄美大島。ぜひ実際に訪れて、奄美大島の大自然を体験してほしい。
※この記事の情報は2024年9月現在のものです。内容が変更される場合もありますので、最新の情報はリンク先のHPでご確認ください。