長野県の白馬・小谷エリアは、北アルプスの裾野にさまざまなレジャーリゾートが点在する一大観光地。山の景観とともに、自然を生かしたアクティビティで思いきり体を動かしたり、可憐な高山植物の花々を愛でたり、そして地元の味を楽しむBBQを堪能したりと、多種多様な楽しみ方ができる。どんな遊びが待っているのか、ここでいくつか紹介していこう。

■「白馬コルチナスキー場」の森でアドベンチャー体験

森の中で冒険感覚で遊べる「コルチナ・アドベンチャーランド」

 長野県小谷村の白馬コルチナスキー場は、ベースにホテルグリーンプラザ白馬が建つ高原リゾート。冬季はスキー場営業しているが、グリーンシーズンは自然の中でアクティビティを楽しめるレジャースポットへと様変わりする。

 リゾートで人気のアクティビティは「コルチナ・アドベンチャーランド」。森に設置されたこの施設は、木の高い場所に用意されたエレメント(アイテム)をクリアしていくというアクティビティ。体験前には道具の使い方をしっかり説明してくれ、安全も確保されている。

木の上にさまざまなアイテムがあり、まるで森の中のフィールドアスレチック

 壁を登ったり、ゆらゆら揺れる板の上を渡っていくなど冒険心をかきたてられる。全4コース、20種類のアイテムがあり、ラストは100mのジップラインでゴール!

 小学生未満や身長110cm未満の子どもが遊べる「キッズアドベンチャー」もある。小さなこどもはこちらのフィールドをトライしてみよう。

森の中で遊ぶ!「コルチナ・アドベンチャーランド」
ガーデンのあちこちに咲いている花をめでながらゆっくり散策

 また、敷地内の天然林に「白馬コルチナ・イングリッシュガーデン」もオープン。ガーデニングの本場であるイギリス出身のガーデナーがデザインしたもので、山の地形を生かし、もともと自生していた樹木も残したレイアウトになっている。

 季節ごとにさまざまな花がリレーするように咲き誇り、小川が流れる森などエリアによってさまざまな風景を楽しめる。

洋風の休憩所、ガゼボが置かれており、異国の花の庭を散策しているような気分

 芝の上には休憩用のガゼボが景観とマッチし、異国にいるような気分を味わえる。緩やかな傾斜を登っていくと、一番奥には“くつろぎスペース”として用意されたシークレットガーデンもある。

 季節を感じる庭は、専属のガーデナーが維持管理。5月から10月にかけて時期ごとに多種多様な花々を見ることができる。入園料は大人・子ども1名500円(小学生未満は無料)。ホテルグリーンプラザ白馬宿泊者は無料で入園できる。

白馬コルチナ・イングリッシュガーデン
温泉完備のホテルを拠点に高原レジャーを楽しむのもおすすめ

 リゾートの拠点である「ホテルグリーンプラザ白馬」は、赤い三角屋根の欧風ホテル。ホテルロビーで縁日を開催し、夏休み気分を味わえる。

グリーンシーズンの白馬コルチナスキー場

■時期ごとの花が楽しめる「白馬五竜高山植物園」

植物園一周コースは約30分。広いフィールドのあちこちに色鮮やかな花が咲いている

 白馬エリアで高山植物を愛でるなら、エイブル白馬五竜の「白馬五竜高山植物園」(長野県白馬村)が絶好のスポット。高山植物の数は300種以上、200万株。6月~10月の期間に渡って、時期ごとに多種多様な花を見ることができる。

 山麓から五竜テレキャビンで上がった標高1,515mに植物園が広がり、アルプス展望ペアリフトで上がって斜面を下りながら散策することもできる。とりわけ初夏は「高山植物の女王」と称されるコマクサの大群生が見事。なかには白い花をつけたレアなコマクサも見つけられる。

これほど群生するコマクサはなかなか見れないかも
珍しい高山植物がたくさん「白馬五竜高山植物園」
スイスアルプスに咲くエーデルワイスなど、海外の花もたくさん咲いている

 海外の花が見られるエリアもあり、ヒマラヤエリアでは、幻の花と言われる「ヒマラヤの青いケシ」を見ることができる。スイスアルプスエリアでは、エーデルワイスはじめとする「スイス三大名花」を見ることも。これらは初夏から盛夏にかけて咲く花々だ。

 秋が近づくと、オヤマリンドウやカライトソウ、コオニユリが見ごろになり、周囲の森も紅葉に色づいてくる。

時期ごとの花をチェック
「山頂レストラン Alps360」では冷静パスタや野菜たっぷり取り入れたメニューを味わえる

 植物園があるゴンドラ山頂エリアのグルメスポットが「山頂レストラン Alps360」。屋内スペースほか、屋外の展望席もあり、北アルプスの眺めを楽しみながら食事やスイーツを楽しめる。

 「サーモンとレモンの冷製パスタ」は、サーモンのマリネにレモンが添えられたさっぱりといただける一品。「ラタトゥーユパスタ」には、4種の野菜や自家製トマトソースが使われている。

「豆と夏野菜のトマト煮込みカレー」には彩りのよい素揚げした野菜がたくさん添えられている
映える見た目のドリンク。左から「エルダーフラワーライム」、「信州ピーチフィズ」、「ブルー・バタフライソーダ」

 散策後の喉を潤すのにぴったりなのがおしゃれな「ボタニカルドリンク」。エルダーフラワーの香りと柑橘系のすっきりとした味わいの「エルダーフラワーライム」、長野県産白桃ジュースをソーダで割り、白桃の果肉やゼリーも入っている「信州ピーチフィズ」、そして紫色のバタフライピーというマメ科のハーブを使用した「ブルー・バタフライソーダ」はレモンソーダで割っていて混ぜると色が変化する。

「ホガニカルドリンク」にはハーブやフルーツが添えられていてドリンクの色味がより際立つ
「山頂レストラン Alps360」

■「白馬グリーンスポーツの森」でBBQ

屋根付きスペースだから日差しも避けられるし雨の日でもBBQを楽しめる

 アウトドア気分を味わいながらおいしいものを食べるとなったら、やっぱりBBQ。「白馬グリーンスポーツの森」(長野県白馬村)なら、屋根付きスペースで快適にBBQを楽しめる。

 コンロや薪、お皿やコップなど必要なものはすべて揃っているので手ぶらでOKだ。

 食材は持ち込みも可能だが、「はくばの豚セット」や「信州牛セット」、両方の肉を味わえる「豚牛よくばりセット」などの地元食材を使ったセットがあるので、せっかくならこちらを味いたい。やきそばやおにぎりなども追加できる。

お肉たっぷりのBBQセット。食材の注文は利用日の3日前までに予約が必要
BBQを味わいつつ施設のアクティビティでも遊べる充実した環境

 日帰りBBQだけでなく、キャンプサイトに泊まることも可能。ほかにも施設内には、イカダ遊びや釣り堀、マレットゴルフ、テニスなどさまざまなアクティビティも揃っている。アウトドアを満喫しながら、さまざまな遊びも体験できるファミリーにもぴったりのロケーションだ。

BBQやアクティビティが楽しめる「白馬グリーンスポーツの森」

■白馬・小谷エリアでさまざまな遊びを体験

白馬・小谷エリアで楽しさもおいしさも味わっていこう

 白馬・小谷エリアには多種多様なリゾートが点在し、自然の中でアクティビティを存分に楽しんでもいいし、のんびり高山植物や景色を堪能してもいい。爽やかな高原なので、快適なロケーションで味わうBBQも格別だ。

 北アルプスの山並みが広がる非日常的な景観とともに、好みのスタイルで白馬・小谷エリアの高原レジャーを満喫しよう。