■県内最大となる温泉郷「みなかみ18湯」
みなかみ町は温泉が豊富で、水上温泉郷、月夜野・上牧温泉郷、三国・猿ヶ京温泉郷の3エリアからなる温泉地でさまざまな湯を楽しめる。宿泊施設のある温泉も含めた温泉地の数は、県内最多となる18か所。これらをまとめて「みなかみ18湯」と呼んでいる。
温泉地によって泉質はさまざまで、温泉完備の宿や、日帰り入浴施設で湯を楽しめる。文人たちに愛された湯や、源氏に追われた奥州藤原氏の落人伝説が残る湯など、それぞれの温泉地ごとに歴史がある。
■温泉完備の宿に滞在も
みなかみ町には温泉地が18か所もあり、群馬県内で最大の温泉郷だ。町内には温泉完備の宿が点在し、個性豊かな「みなかみ18湯」を楽しめる。また宿泊をすることで、さらにたっぷりとこの街の魅力を感じられるはず。
うのせ温泉にある「やすらぎの宿 旅館みやま」も、そんな魅力あふれる宿の1つだ。宿の前身となるのは沼田エリアにあった「鳴滝」という旅館で、歌人の若山牧水も泊まったことがあるという。その旅館の建物を現在の場所に移築したものが「やすらぎの宿 旅館みやま」の原型。増築や改装など行なわれて昔の姿とは変わっているが、本館で見られる太い梁や調度品などから歴史深さを感じとれる。
落ち着いた和室でくつろげ、食事は四季の旬菜をとりいれた懐石料理を堪能。温泉は大浴場と露天風呂を備え、旅の疲れをゆっくりと癒すことができる。露天風呂からは、かつて「鳴滝」の旅館があった沼田方面が見渡せる。
魅力にあふれたみなかみ町は、首都圏から行きやすいロケーション。車なら関越道の月夜野IC、または水上ICからのアクセスとなる。電車の場合は上越新幹線・上毛高原駅が玄関口。東京駅や新潟駅からおよそ1時間と、短い乗車時間でみなかみ町に降り立つことができる。町にはJR上越線も通っているので、沿線の各駅から目的地に行くというものありだ。
日帰りで気軽に行ける観光地だが、こうした温泉完備の宿が豊富にあるので泊まってたっぷり楽しんでもいい。
【撮影協力】カリマーインターナショナル