■帰りの舗装路歩きが一番ツラい?

夏から秋はいつ来ても多くの登山者で賑わう五丈岩

 帰りは稜線上を東に向かい、大弛峠を経由して帰ります。大弛峠までは気持ちよく歩けたのですが、峠からアコウ平まで戻る舗装路歩きが今日一番退屈でキツいパートでした。

 急な岩場の通過もあるし、最後は沢から登り返しもあるので、御嶽道を下るピストンはあまりおすすめできません。日帰りで歩くならば、仲間と車2台で来て、大弛峠に1台デポしてからスタートするのが賢い歩き方かと思います。

■自信を持っておすすめしたい中上級者向きのルートでした

大岩が点在するこの尾根沿いに登っていく

 実際に登ってみた感想としては、とても気持ちが良く、歩き飽きないルートだということ。事前情報だけで想像したのは、修験の道だし、ずっと登りっぱなしだし、一種の修行系のキツいルートでした。しかし、実際は沢あり、美しい森あり、展望あり、そして静かで歩きごたえまであって、自信を持って人にすすめることができそうです。

ところどころに年季を感じる看板が

 ルート上には目印となるピンクテープや看板も多く、しっかり歩ける登山者ならば危険箇所はほぼありません。道迷いしそうな分岐点などもありませんでした。ただ高度感のある岩場の通過が数か所あるので、高所が苦手な方や初級者にはおすすめはしません。

金峰山は3種の異なるシャクナゲが咲く山として花の百名山にも選ばれている

 今回のアコウ平から入るルート取りであれば、十分日帰り可能です。往時を偲び、麓の金櫻神社や昇仙峡から歩き始めるならば、金峰山小屋に泊まる1泊2日プランがいいでしょう。首都圏からもそれほど遠くないので、秋の紅葉シーズンに向けて、候補地の1つに加えてみてはいかがでしょうか。