■播磨アルプス東側縦走路
高御位山を過ぎると、高御位山のメイン登山道である成井登山口へ下るルートと、東側縦走路との分岐に至る。筆者は東側縦走路へ進んだ。東側縦走路は歩いている登山客も少なく、物静かな雰囲気である。
東側縦走路の魅力は間近から高御位山を見上げることができること。山の下から見る高御位山も美しいが、より近くから見上げる高御位山は格別で、穴場的ルートである。
最後は播磨アルプス東側にある北山鹿島神社へ下山予定だったが、標高183mの北山奥山へ寄り道した。ここからは高御位山山頂が少し見えるだけ。高砂や加古川の街を見下ろすのどかな里山の風景といった感じで、絶景が続いていた縦走路とは雰囲気が異なる。
北山登山口
住所:〒676-0826 兵庫県高砂市阿弥陀町
●【MAP】北山登山口
なお、今回筆者が歩いたルートは約6km、休憩30分も含め、5時間半くらいの行程だった。写真を撮りながらかなりゆっくり歩いたので、普通に歩けばもう少し所要時間は短くなっただろう。
■播磨アルプスで注意すべきこと
播磨アルプスは難易度が低く初心者向けの山だが、いくつか注意すべきことがある。
まずは日差しだ。播磨アルプスは岩の上を歩くルートが多いので、直射日光を浴び続けることになる。快晴の時は春でも、帽子を着用したり、多めに冷たい飲み水を携帯するなど、熱中症対策を忘れてはいけない。飲み物は多めに持って行ったほうがよいだろう。
また、登山道には触るとかぶれるウルシ科の植物も生えており、日焼け対策も含め、長袖を着用したほうがよい。
加えて岩場は濡れていると驚くほど滑りやすくなる。急傾斜の岩場で滑ると、最悪の場合、滑落事故になってしまう。したがって雨の日の登山は避けたほうがよい。快晴でも岩から水が染み出してる場所や浮砂がある場所では注意が必要だ。
■播磨アルプスへの行き方
難易度が低く、登山デビューにも最適な播磨アルプスは、人気の山だけあって登山口が多い。無料駐車場もあるので、車で行く場合は、利用する登山口近辺の駐車場を調べておこう。
電車で行く場合は、JR曽根駅が便利である。参考までに今回筆者が利用した鹿嶋神社登山口と北山鹿島神社登山口は共に、JR曽根駅から約2.7km、徒歩40分だ。
播磨アルプスは、雨が降ると滑って危ないため、夏になると灼熱地獄になる。したがって楽しめるのは梅雨入り前までだ。このタイミングを逃すと、次のチャンスは秋以降になる。ベストシーズンの今、登山デビューで播磨アルプスを訪れてみてはいかがだろうか。
曽根駅
住所:〒676-0815 兵庫県高砂市阿弥陀1-6