■弥山小屋で休憩してから八経ヶ岳山頂へ

4月下旬から11月中旬まで営業している弥山小屋(撮影:酒井 天里)
弥山山頂には弥山神社が鎮座している(撮影:酒井 天里)

 弥山小屋は4月下旬から11月中旬まで営業の管理人が駐在する山小屋だ。300円を支払うと、小屋内で休憩(1時間以内)ができる他、宿泊や隣接されたテント場を利用することができる。気を付けたいのが、小屋に宿泊する場合は必ず予約すること。登ってきたのはいいが、泊まれないと時間帯によっては下山も危険だ。事前準備は怠らないことが大切だ。(※テント場は予約不要)

 小屋の外にも机とベンチが多く置かれているので休憩に最適だ。トイレも1回100円を支払えば利用ができる。そして、小屋の脇から5分程登ると弥山の山頂(1,895m)に到着する。山頂には「弥山神社」が鎮座しており、厳かな雰囲気が漂っている。

弥山小屋から八経ヶ岳山頂へ続く分岐(撮影:酒井 天里)
登山道にはオオヤマレンゲを鹿から保護するための柵が設置されている(撮影:酒井 天里)
八経ヶ岳山頂からは大峰の山々が見渡せる(撮影:酒井 天里)

 再び弥山小屋へ戻り、八経ヶ岳へのルートを進んでいく。途中2か所「オオヤマレンゲ」を鹿から守るためのゲートが設置されているので、必ず開けたら閉めるを徹底しよう。

 そして、30分程で八経ヶ岳の山頂に到着だ。最高峰ということもあり、360度パノラマの風景が見渡せる。歩いてきた弥山の他にも「山上ヶ岳」や「大普賢岳(だいふげんだけ)」など大峰を代表する山々を見渡せる壮観な眺めだ。その後は来た道を戻り、ピストンで下山をした。

■大峰山の原生林と八経ヶ岳からの絶景を見に行こう

 弥山登山口から弥山を経て八経ヶ岳に至るルートは、太古からの原生林や八経ヶ岳からの絶景を楽しめ、かつ休憩に適した山小屋もあるため、初心者にもおすすめのルートだ。

 しかし、登山口から八経ヶ岳を往復すると標高差は1,000mを超えるので、体調を万全に整えて早朝から登りたい。ぜひ梅雨入りする前に足を運んでみてはいかがだろうか。

 

●【MAP】弥山登山口駐車場