埼玉県秩父市のシンボルともいえる「武甲山(ぶこうさん)」は、標高1,304mで日本二百名山の一つに数えられている。山頂からは秩父盆地に広がる街並みを一望でき、空気が澄んだ日には遠くに北アルプスが見える大パノラマが広がる。
今回はそんな武甲山をただ登山口から登るのではなく、西武秩父線「横瀬(よこぜ)駅」からスタート。採掘工場の脇を抜け、登山口まで歩き山頂を目指すルートを紹介する。
横瀬駅から山頂までは片道10km程、さらにアップダウンが加わるため体力に自信がある人向けだが、過ごしやすい季節の今であれば気持ちよく歩けるのでおすすめだ。
■横瀬駅からスタート
日曜日の朝8時頃、スタート地点の 横瀬駅に到着。駅で下車する人は少なく、周囲には民家がある程度で、静かな雰囲気が漂っていた。
改札を出て歩いて行くと、すぐに目に入るのが年季の入った二宮金次郎像だ。随分と前から移りゆく武甲山と街の風景を眺めてきたのだろうか。
駅からは地図を見ながら登山口を目指して歩いていくのだが、圧倒的な存在感の武甲山が目印になるため、道迷いの心配はなさそうだ。