●メンテナンス② チェーン

 チェーンをきれいに洗浄し、新しいオイルをさしなおそう。チェーンメンテナンスのポイントは、付着している汚れを洗浄し、完全に乾燥させてから、オイルをさす点。

 チェーンを洗う際はブラシとウエスでも汚れを落とせるが、チェーン専用の洗浄機「チェーンマシン」を使うと効率よく作業ができる。

 チェーンマシンの使用方法は以下の通り。

1. チェーンマシン本体に洗浄液を入れ、チェーンにセットする
2. 左手でチェーンマシンのハンドルを持ちマシンを固定し、右手でペダルを回しチェーンを回転させる
3. マシンの中を通過し、チェーン全体がきれいになるまでペダルを回す
4. きれいになったら、チェーンマシン本体を洗浄し、中に水を入れて再度セット。今度はチェーンを水洗いする
5. 最初はゆっくり回し、5〜10分程度でピカピカチェーンに仕上がる

チェーンマシンでの洗浄。効率よくチェーンの洗浄ができる優れもの

 もちろん、ブラシとウエスでもチェーンの洗浄は可能。丁寧に洗浄したい場合は、手作業で行うといいだろう。

 注油の際は、チェーンを構成するピン1つずつにオイルを落とすのがポイント。オイルをさした後は十分な時間をおき、ピンに油を馴染ませよう。

注油はピン1つずつにオイルを落とそう

●メンテナンス③ ブレーキ

 ブレーキのメンテナンスも重要だ。ブレーキの動作不良は、走行時の危険に直結するため、出発前に必ず点検しよう。ブレーキチェックで見るべきポイントは以下の通り。

・ブレーキの引きしろは適切か?
・ブレーキパッドが摩耗していないか?
・ブレーキパッドは左右均等になっているか?

 ブレーキの引きしろは、ブレーキレバーを握り込んだときに、レバーがハンドルに接触してしまうと遊びが多すぎる状態。引きしろの目安としては、全体の1/2〜1/3程度でブレーキがかかるように設定しよう。

 ブレーキパッドが摩耗している場合は、新しいものに交換する必要がある。しかし、ディスクブレーキのブレーキパッドの交換はリムブレーキと比べて難易度が高いため、不安な場合は専門店に見てもらうのがおすすめだ。

左右のブレーキパッドに偏りがないか確認しよう