■初心者がメンテナンスでやりがちな失敗3選

 初心者がロードバイクのメンテナンスでやりがちな失敗を紹介しよう。

●部品を取り外したり分解したあと、元に戻せなくなる

 タイヤやチューブ交換、ブレーキパッドの確認などで部品を外すと、初心者には元の状態に戻すことが難しい場合が多い。特に、チェーンやブレーキなどの作業をする場合は間違えないよう慎重に行おう。不安がある場合は専門店に依頼するのが安全だ。

●タイヤリムーバーでタイヤに穴をあける

 タイヤやチューブ交換で、リムからタイヤを取り外すときに使用するタイヤリムーバー。扱いを間違えるとタイヤに穴を開けてしまうため、注意しよう。

●ナットやボルトを締め過ぎてしまう

 ロードバイクのネジなどの締め付けは想像以上に繊細。初心者の場合、きつく締めすぎて部品が割れるというトラブルが発生しがち。失敗しないためには、メーカー指定の締め付け度合いを守って作業することが肝要だ。

■3つの必須メンテナンスで重大事故を防ごう

 今回は、ロードバイクメンテナンスの基本事項を解説した。紹介した内容は基本作業であるが、意外と見落とされていたり、メンテナンスを怠っている場合も多い。ロードバイクの部品は精密にできている。整備を怠らなければ、安全に気持ちよく走れるうえ、ロードバイクが持っている性能を最大限発揮できる。

 安全で快適なサイクリングのために、基礎基本を押さえ日々のメンテナンスを行おう。

●参考文献

・「プロが教える基本とテクニックすべてがわかるロードバイクメンテナンス入門」(コスミック出版)