暑い日が続きますね。
僕は10年前に、和歌山県の山中にある龍神村に移住してきました。たまに行く都会と比べると朝晩は涼しく、過ごしやすい場所です。だけど、10年前と比べると日中はだいぶ暑く感じるようになってきました。
今回は、そんな田舎の自然の中で子育てをするメリットとデメリットについて書いてみます。
◼️自然は子どもの体力だけではく、感受性や自主性も育んでくれる

うちの家族構成は、僕、妻、息子、犬一匹、猫二匹です。
息子は歩けるようになってから、毎朝一緒に犬の散歩に行っています。おかげで、散歩が日常の一部となり、歩くことが好きな子どもに育ちました。
小さい頃から自然との距離が近い暮らしをしているので、のびのびと活動しています。そのおかげで、体力面は同年代の子と比べても、かなり成長していると思います。
さらに、夕陽や雪を見て「きれいやな〜」と言ってきたり、いろんなものを自然の中から拾ってきたり。自然は体力だけでなく、子どもの感受性も伸ばしてくれているようです。
◼️自分で遊びを見つけて夢中になる瞬間にこそ、感性が磨かれる

僕は「インタープリター」という森林環境学習の仕事(自然ガイドのような仕事)もしていて、子どもたちを森に連れて行って遊んだり、体験を通して森林の多面的機能を学んでもらったりしています。
息子に自然の大切さを伝えるためには、このインタープリターとしての視座がすごく活きていると思います。例えば、森林体験では遊ぶ道具やゲームを用意するより、森の中で子どもたちに漠然とした休み時間、自由時間を与える。すると、彼らはこちらが与えた遊びよりも、創造的で楽しそうな遊びを自ら考え始めるのです。
おもちゃを与えると、親やメーカーの意図を一緒に渡してしまいます。うちの子と森に遊びに行く時は、特に意図や目的を与えずに息子に先を歩かせて、思うがまま立ち止まったり、観察したりさせています。自分で遊びを見つけて夢中になる瞬間にこそ、感性が磨かれていくのです。
息子が近所の山でどうやって遊んでいるかを観察して、そのまま学習プログラムに採用することもあります。