③ドアロックを強化

 元々ある施錠にプラスしてドアロックを取り付け、2重錠にすることで解錠に時間をかけさせる。これは侵入に時間がかかるという判断につながり、車上荒らしも犯行を諦める傾向にあるのだ。

 2重ロックがあることで防犯意識の高さをアピールでき、監視カメラや防犯ステッカーと同様、付けていることで「警戒心が強そうだ」と判断され、ターゲットにされにくくなるためおすすめだ。

④ セーフティーボックス(金庫)

 最悪侵入されてしまった場合も考え、貴重品はなるべく見つけにくい場所に隠しておくようにする。セーフティーボックス(金庫)に貴重品を入れるのも一つの方法だ。車中泊やキャンプでも使えるポータブルな小型金庫などもあり、車内フレームなどに固定することができ盗難防止になる。

⑤ SNSにリアルタイムで投稿しない

リアルタイムで位置情報をSNSに載せるのは危険

 SNSにキャンピングカー旅の様子を発信する際は、絶対にリアルタイムで投稿しないようにしている。位置情報をオンのままにしたり、「今〇〇にいます!」などとリアルタイムで投稿すると、自分が今いる場所を不特定多数の人に知らせることになり、悪意のある第三者もそれを見ているかもしれないのだ。

 現在地を投稿しなくても、写真に写り込んだ背景や標識から場所を特定されかねないので、なるべく時間をずらし、その場を離れてから投稿するようにしている。

■防犯対策で安心して楽しいキャンピングカー旅を

キャンピングカー旅は危険もあるが、このような絶景で寝泊まりできることが最大の醍醐味

 ヨーロッパでのキャンピングカー旅の治安の現状と、被害に遭わないために実施している防犯対策を紹介した。キャンピングカー旅は自由度が高く、普通では体験できない絶景の景色の中で寝泊まりするなど魅力的だが、危険な部分もある。

 被害に遭わないためにも他のキャンピングカー仲間と情報交換をしたり、見聞きした防犯対策などを取り入れながら普段から気をつけることが重要なのだ。

 「日本は安全だから」と気を抜かず、防犯対策をしっかりし安全で楽しい車中泊をしよう。