■実はSUVでの車中泊は向いていない!?

 「スポーツ・ユーティリティー・ビークル」の略「SUV」は、普段使いからアウトドアまで多岐にわたって使用できる利便性の高い車として人気だ。アウトドアシーンで目にする機会が多いため、車中泊に向いているイメージがあるかもしれないが、実は向いていないとも言われている。

 理由はファミリーカーやワンボックスカーのような広い車内空間がなく、天井が低い車が多いから。やはり天井が低いと圧迫感があり、長時間の滞在はストレスにもつながりかねない。

 しかし、工夫次第で最大限車内を活用した車中泊も可能。今回は筆者の経験談を踏まえ、SUVで快適に車中泊をするポイントを紹介していく。

■その1 フルフラットにして快適に過ごす

マットやすのこを利用して、可能な限り車内をフラットにする

 しっかり睡眠が取れないと、アクティビティや旅行も台無しに。車中泊での良質な睡眠確保には、車内をいかにフルフラットにするかが重要なポイントとなる。

 まずはリアシートがフルフラットになるようカスタマイズしてみよう。筆者が乗っている「スバル フォレスター(2017年式 2.0i-L アイサイト)」はリアシートを倒すとほぼフルフラットになるが、リアシートとラゲッジスペースの間に少し段差が生じる。そのためクッションやすのこなどを活用し、なるべくフラットになるように調整している。

 さらにこの上にクッション性のある長めのマットを敷くことで、快適な寝室が完成する。ぜひ参考にしてほしい。

■その2 限られた空間を最大限活用する

天井ネットで普段使用しないスペースを有効活用

 SUVはワンボックスカーやファミリーカーと比較すると、やはり室内空間は限られている。そんな時に活躍するのが、天井ネットやリアシート足元スペースの活用術だ。

 天井ネットは簡単に設置でき、比較的大きいサイズの収納スペースが増えるため、車中泊やキャンプではぜひ取り入れたい。また2000円前後という価格も魅力的。重たいものを乗せるとネットがたわんでしまうため、軽くてかさばるようなものの収納スペースとして活用してほしい。

 また筆者はSUVで車中泊をする際、就寝スペースの長さが足りないためリアシート足元に収納コンテナやクーラーボックスを置き、スペースを確保している。これによりSUVでも快適に睡眠をとることが可能だ。