●湯滝
湯ノ湖から水が流れ出る「湯滝」は、自然がつくる氷の芸術と言っていい美しい風景。氷柱が滝壺から垂れ下がり、途中で凍りついた氷が透明なカーテンを形成する。
湯滝の滝壺までは、湯ノ湖から階段を降りて徒歩5分ほどで行くことができるが、氷で滑りやすくなっているので細心の注意が必要だ。なお、滝壺近くの湯滝駐車場は、例年12月上旬〜4月まで冬季閉鎖されるため、車で行く際には湯ノ湖の駐車場を利用しよう。
●戦場ヶ原
冬の戦場ヶ原は、寂寥とした美しさが深く調和した、特別な雰囲気のある自然のアートとなっている。雪と氷に包まれた戦場ヶ原の神秘的な風景は必見である。雄大な草原が雪の絨毯で覆われ、その上に枯れた草や、木々が寒さに凍りつく様は冬ならではの風景だ。
●【基本情報】三本松園地駐車場
住所:栃木県日光市中宮祠2495
駐車場:三本松園地駐車場(無料)
●明智平
明智平にはロープウェイがあり、そこからの眺めがすばらしい。ケーブルカーで展望台まで行くと、雪化粧した日本百名山の男体山(なんたいさん)、中禅寺湖、華厳の滝(けごんのたき)など奥日光を代表するスポットの雪景色を見ることができる。
●【基本情報】明智平ロープウェイ
住所:栃木県日光市細尾町
駐車場:明智平ロープウェイ駐車場(500円)※ロープウェイ利用の場合は駐車場無料券を配布
ロープウェイ料金:大人600円(片道)/1000円(往復)
https://www.nikko-kankou.org/spot/19
■装備等の注意事項
冬の奥日光へドライブに出かけるには、まずスタッドレスタイヤやタイヤチェーンが必須だ。過信はせずに、慎重な運転を心がけよう。足元は滑りづらく防水性能に優れるスノーブーツや、トレッキングシューズが良い。そのほかの携行品としては、防寒着、サングラス、帽子、手袋、着替え。アクセスが良いとはいえ、雪山なので寒さ対策は十分にする必要がある。
明智平に行くのであれば、旅の最初に訪れることをおすすめする。中禅寺湖から奥にアクセスするには一方通行の「いろは坂」を経由するが、明智平はいろは坂の往路(上り道)にあるので、帰りに寄るとなるといろは坂を一度下ってまた上る必要があるためである。
■極寒の日光ドライブはいかが?
厳冬期の奥日光は、雄大な氷と雪景色が魅力。しぶき氷のすばらしい中禅寺湖、幻想的な氷瀑が美しい竜頭ノ滝、静寂な氷の湖面と雄大な山々のコラボが楽しめる湯ノ湖、氷のカーテンが楽しめる湯滝など、雪と氷に覆われた「氷の秘境」奥日光のスポットをいくつか紹介した。
厳冬期にしか味わえない奥日光の魅力を求めて、冬のドライブに出かけてはどうだろうか。