■ダッチオーブンとメスティンで炊飯
ダッチオーブンとメスティンで白米を炊飯をすると、どのような違いがあるだろうか? どちらも炊飯のレシピは以下の手順で行った。
1. 白米を30分程度浸水
2. 沸騰するまで強火で火にかける
3. 沸騰後は弱火で8分程度火にかけ、火からおろし10分程度蒸らす
(時間は火加減や外の気温によっても変わってくるため目安)
●ダッチオーブン
ダッチオーブンで米1合と2合を炊いた。炊きあがりはどちらも粒が立っており、歯ごたえが感じられる食感。お米の香りをしっかりと感じられ、噛めば噛むほどうま味が出てくるおいしさだった。
ダッチオーブンはお手入れのためにオリーブオイルをうすく引いて保存するので、油臭くなるかと予想したがほとんど感じなかった。炊く前にクッキングタオルで拭いていたのが良かったのかもしれない。
また気温にもよるが、ダッチオーブンは30~40分程度ならほんのり温かさを保ってくれる。おひつの代わりにもなりそうだ(衛生上、炊いたその日には食べるようにしよう)。
ただダイソーのダッチオーブンの場合は2合だと吹きこぼれやすいので、1合で炊いたほうがよさそうだ。
●焚火調理にもぴったり
ダッチオーブンもメスティンも焚火調理が可能。「tab. 缶ストーブSE」を使って、ダッチオーブンを焚火でも炊飯してみた。焚火とコンロでの炊きあがりを比べると、おこげは焚火のほうが強く出ている感じがした。
本当は、メスティンも焚火で炊く予定だったが、雪が降ってきてしまい断念。
●メスティン
3合炊きメスティンで2合を炊飯。3合炊きでも通常通りの時間で上手く炊くことができた。つやっとして柔らかく、お米の甘みを感じられるおいしさ。おこげを作りたい場合は、もう少し長めに火にかけると良いだろう。
今回は3合炊きメスティンを使用したが、他のサイズもあるのでキャンプシーンに合わせやすいのも魅力の1つ。
■焼き芋
寒い冬に食べたくなる焼き芋。キャンプでも定番のおやつだ。今回は、焼き芋をダッチオーブンとメスティンで作ってみる。また、熱源に固形燃料を使い「ほったらかし焼き芋」ができるかを試してみた。
1. 小さめなサツマイモを2本中に入れる
2. 30分程度固形燃料で加熱
●ダッチオーブン
固形燃料での加熱30分だけでも十分火が通っているが、もう少し加熱したほうがおいしそうだったので、追加で10分程度火にかけた。サツマイモの種類にもよるかもしれないが、皮はパリっと中はトロっとしたおいしい仕上がりに。
焚火で作る焼き芋の仕上がりに近い気がする。ダッチオーブンの場合は底が狭いため、ポケットストーブは少し畳んだほうが安定性がよい。
●メスティン
メスティンで焼き芋を作る際は、こげつきを防ぐため、メスティン用の網を敷いて直接ふれないようにした。また、ポケットストーブは直角に立てた状態で使用する。
メスティンもダッチオーブン同様、固形燃料30分+追加加熱10分程度。この加熱時間でおいしい焼き芋ができた。サツマイモの種類にもよるのだろうが、メスティンはダッチオーブンのものよりもほっくりサツマイモの甘みが凝縮した味わいでこれまた絶品。
追加加熱は必要だったが、ダッチオーブンでもメスティンでも固形燃料でおいしい焼き芋ができるのは意外だった。最初にダッチオーブンとメスティンを余熱しておくと、固形燃料1つでほったらかし焼き芋ができるかもしれない。