■復活プロジェクトのクラファンがスタート
「この素晴らしい登山道をもっと多くの人に楽しんでほしい」
そう考えた登山GPSアプリを扱う会社「ヤマップ」は、山梨県の甲府市や地元の登山家と連携し、御嶽道に至る林業専用道路を一般向けの林道として整備するという活動を開始しました。この計画が実現すると、登山口まで車でアクセスできるようになるため、より多くの人々がこの素晴らしいかつての表参道を歩けるようになるのです。
林道整備にかかる一部費用をクラウドファンディングで募る挑戦もスタートしました。プロジェクトは「金峰山古道復活プロジェクト」と名付けられ、第一目標として来年の1月末までに1300万円を目指しています。費用の目処がたてば、来春から整備に着工し、秋の紅葉シーズンに完成が間に合うように計画しているそうです。
■あなたの好きなルートは、まだどこかに眠っているかも
かつては多くの登山者に歩かれていた歴史ある素晴らしい道が、さまざまな理由で歩かれなくなり、人知れず廃道になってしまう。このような問題は金峰山だけでなく、全国各地の山々で起きている課題です。
クラウドファンディングで資金を募り、この夏に再開通した歴史道といえば、北アルプスの伊藤新道が記憶に新しいところでしょう。同じような形で眠っていた登山道が整備され、再び脚光が当たるようになれば、同様の課題を解決するためのモデルケースにもなり得ます。
誰かに頼るだけではなく、自分の手でも自然で遊ばせてもらう環境を守ることはできます。あなたの好きな山、好きなルートは、まだどこかにひっそりと眠っているかもしれません。
<金峰山古道復活プロジェクト>
・クラウドファンディング:https://readyfor.jp/projects/kinpusan
・プロジェクト特設ページ:https://ande-mtkinpu.yamap.com