■本格カレーを目指すもよし
ということで、缶詰をフライパンにあけ、カレー粉とクミンシードを加えて炒めてみた。クミンを加えたのは、その芳香がコンビーフハッシュの風味と合いそうに思えたからだ。
もっと本格的なカレーを目指すなら、コリアンダーやマスタードシードなどを足していくのもいい。スパイス類は軽量でコンパクトだし、料理を簡単に味変できるから、気に入ったものを小分けにしておくと便利であります。
突如として漂い始めるカレーの匂い。そのドメスティックすぎる匂いに、ひとりで笑ってしまう。カレーというのは時間も空間も飛び越えて、つねに家庭的だよなァ。
■炭水化物はクスクスをチョイス
さて、カレーといえば炭水化物も欲しい。今回は外で料理をしたので、炊飯に時間が掛かるごはんはパスして、クスクスを作ることにした。
パスタを細切れにしたような形状のクスクスは、あらかじめ製造工程で加熱調理済みの食材なので、熱湯に浸しておくだけで食べられる。燃料が節約できるし、パスタのように湯切りする必要がないから水が無駄にならない。じつはアウトドアに最適な食材なのだ。
クッカーで湯を沸かしたら火を止めて、湯と同量のクスクスを入れてさっとかき混ぜる。フタをしてからコジーやタオルで全体を保温し、6〜7分ほど置いて蒸らせば出来上がり。
ちなみに、僕がクスクスを作る時はSOTOの「サーモスタッククッカーコンボ」をよく使う。サイズ違いのマグカップ3種とフタ、コジー(保温カバー)などのセットで、一番小さなマグカップで湯を沸かし、2番目に小さいマグカップに重ねてフタをして、コジーで覆っておくのだ。この組み合わせにすると中身が冷めにくく、寒風吹きすさぶ中でも温かいクスクスが作れる。