■金山城跡
まず金山山頂へ向かった。金山城跡は金山山頂にある。織田家の勢力に反発する赤井勢と波多野勢の城の間に築城されただけあって、眺望は抜群だ。明智光秀に攻め滅ぼされた赤井氏の黒井(くろい)城跡(国史跡)と波多野氏の八上(やかみ)城跡(国史跡)もはっきりと遠望できる。
また、山頂だけでなく山頂付近の尾根も岩場になっているため、とても見晴らしがよい。金山城跡には当時の石垣も残っており、歴史ロマンを感じる。
金山城跡
・住所:〒669-2801 兵庫県丹波篠山市追入
●【MAP】金山城跡
■鬼の架け橋
鬼が架けた橋だと言い伝えられている「鬼の架け橋」は、金山の山頂のすぐ横にある。岩が橋梁状になった奇岩の名所。浮世絵の題材になったというのもうなずける迫力だ。
鬼の架け橋の上から見る眺望は足がすくむほどの絶景と評判だが、筆者は恐ろしくてできなかった。鬼の架け橋の横には巨岩もあり、恐らく登ればスリル満点の景色を見ることができるのだろうが、絶壁の上にあるため、転落したら命はないだろう。登るのはおすすめしない。
なお鬼の架け橋は、新鐘ヶ坂トンネルの兵庫県丹波市側からも遠望できる。
鬼の架け橋
・住所:〒669-3304 兵庫県丹波市柏原町上小倉
●【MAP】鬼の架け橋
■鐘ヶ坂峠登山道ルートから下山
鐘ヶ坂峠登山道ルートは江戸時代の古道、鐘ヶ坂峠を経由する趣深い登山道だ。しかし、登山靴もない時代、このような山道を歩くのは大変だったと思われる。
この鐘ヶ坂峠登山道ルートは追入神社登山口ルートと違い、少々難易度が高い。なぜなら登山道ではないところにまで目印のテープがあるからだ。そのため進む方向がわからなくなり、道に迷いやすいのである。筆者も地図を確認しながら慎重に下山した。
また急斜面に道幅の狭い登山道が通っている場所があり、滑落にも注意が必要である。なお筆者が下山後に駐車場で休憩していると、登山道で出会ったハイカーが登山口でもない藪の中から現れた。下山時に鐘ヶ坂峠登山道口ルートで目印のテープに惑わされ道に迷ってしまい、散々な目に遭っていたとのことだ。道迷いは、下山時に起きやすいので地図アプリや紙地図とコンパスの準備を忘れずに注意しよう。
丹波篠山の金山城跡と鬼の架け橋は、歴史と自然の魅力が満載の登山コースである。登山初心者から中級者まで楽しめるルートがあるので、ぜひ挑戦してみてほしい。
鐘ヶ坂峠
・住所:〒669-2801 兵庫県丹波篠山市追入
●【MAP】鐘ヶ坂峠
金山鐘ヶ坂峠登山道口
・住所:〒669-2801 兵庫県丹波篠山市追入