見晴らし岩に立つ登山者。地元の人でも大いに感動していた
遠見山の山頂は、見晴らし岩よりも高い位置から飛騨川を見下ろせる

 見晴らし岩は、標高にしておよそ240m付近。麓の町並みがすでに標高100mくらいの地域だから、国道41号を走る車も、行き交う人も、高山本線の電車も、本当に近く感じられる。

 そんななかで目を引くのは、やはり飛騨川と河岸段丘の上に形成された集落。まるで箱庭のような風景である。気が済むまでじっくりと眺めたら、272mの山頂まですぐそこだ。かつて下麻生城という山城があったそうで、いまは火の神さまを祀る秋葉神社が鎮座する。

 あの日、遠見山はたくさんの登山者で賑わっていたけれど、ほとんどの人が来た道を戻るピストンだった。それを横目に、ぼくはさらに奥へと進み、納古山の絶景を堪能。下山は中級コースを経て、上麻生駅をゴールとした。およそ10km、6時間の山行。ここから高山本線の電車に乗って、駐車場のある下麻生駅までは、ほんのひと駅だ。

<低山トラベラー厳選。川辺町周辺の立ち寄るべきスポット>
・【駐車場】平和錦酒造前に無料の町営駐車場あり。近隣にほかの駐車場も
・【電車】JR高山本線「下麻生駅」が最寄り
・【甘味】「平和錦酒造」のソフトクリーム!
・【寄り道】時間に余裕があるなら「南天の滝」がおすすめ!
・【カフェ】駐車場の近くにはカフェが多い印象