登山を始めたら、必ずといってもいいほど、日本のアルプスの山々や標高2,500mを超える山に登ってみてみたいと思うはずだ。
しかし、アルプスの山々は日帰りの行程では難しい場合も多く、泊まりでの山行が多くなってくる。
そこで、泊まりでの登山にはまだ抵抗がある人に紹介したいのが、八ヶ岳の「硫黄岳(いおうだけ)」だ。この記事では硫黄岳をおすすめする理由と、日帰りで行ける登山ルートを紹介する。
■南八ヶ岳の硫黄岳・標高2,760m
八ヶ岳は一つの山の名前ではなく、山梨県と長野県にまたがる山々の総称。北の蓼科山(たてしなやま)から、南の編笠山(あみがさやま)まで、南北25kmに連なる火山群で、およそ20峰の山々で構成される。
日本百名山に選定されているが、日本百名山で言う八ヶ岳は、最高峰の赤岳を筆頭とした南八ヶ岳のことを指している。
夏沢峠を境に「南八ヶ岳」「北八ヶ岳」と呼ばれており、南八ヶ岳の最北にそびえる標高2,760mの山が硫黄岳だ。
■桜平ゲートから硫黄岳へ! おすすめは桜平「中」駐車場
今回紹介するルートは「桜平」ゲートから登るコース。桜平にはゲート近くから「上」「中」「下」3つの駐車場が設けられており、いずれも無料で利用できる。
ゲートから一番近い桜平「上」駐車場に駐車できればいいが、駐車台数が15台ほどと少ないので、すぐに満車になってしまう。
おすすめは桜平「中」駐車場。60台ほど駐車できる広いスペースがあり、トイレもある。ゲートから600mほどで登山口から近いのもうれしい。
なお、桜平「下」駐車場はゲートから3.5km離れているので、ここに駐車した場合は1.5時間ほど行動時間が増える。土日での登山を計画する際には、早めの行動をおすすめする。