■北奥千丈岳・登山レポート

登山道の木道・段差も低く、歩きやすい(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 登山口にある大弛小屋を過ぎると登山スタートとなる。しっかりとした木道が設置されているので、歩きやすい。途中、急な階段もあるものの、一段一段の高さが低く脚への負担も少なく歩くことができる。

 登山口から15分ほど歩くと、分岐点があり、「夢の庭園」を周回できる。アルプスや金峰山の景色がきれいに見えるので、ぜひ立ち寄ってほしい。北奥千丈岳山頂に向かう前に、前国師岳(まえこくしだけ)を通過する。

 前国師岳からは、アルプスの山々だけでなく、富士山の景色も楽しめる。

前国師岳からみる富士山の景色(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 ここまでで、登山口から30分ほど。景色を楽しみながら、短時間で登れるのがポイント。北奥千丈岳まではあと15分ほど。難所はなく、緩やかな道を登っていくと、奥北千丈岳に到着する。

 山頂には、秩父最高峰と書かれた標識が立っており、ここからは南アルプス南部の山々、間ノ岳や北岳、甲斐駒ヶ岳や、金峰山、八ヶ岳までを眺められる。

山頂からの景色、南アルプスの山々が一望できる(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
金峰山と、奥には八ヶ岳の山々も(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 今回、1時間ほどで奥北千丈岳まで登ることができた。もし、時間や体力に余裕のある人は、北奥千丈岳からは見えない富士山の景色を楽しめるので、ぜひ国師岳に寄ってからの下山をおすすめしたい。国師岳までは標高差も少なく、歩きやすい登山道が続いている。

国師岳に向かう登山道、ゆるやかで歩きやすい(撮影:ブラボーマウンテン編集部)
国師岳山頂からみる富士山(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 国師岳(こくしだけ)は、標高2,502mの山で、日本三百名山や、花の百名山、山梨百名山などに選定されている山だ。往復で30分ほど所要時間は増えてしまうが、景色がすばらしく、立ち寄る価値のある山だと感じてもらえるだろう。

 下山は1時間もあれば登山口まで戻ってこられるため、途中、休憩をしても3時間あれば帰ってくることができる。

■夏こそおすすめしたい登山ルート

 登山口の標高2,360m地点は夏でも快適で、夏本番を迎える時期にこそ初心者におすすめしたい登山ルートだ。ぜひ低山ハイキングとはまた違った山歩きを楽しんでみてはいかがだろうか。

●奥北千丈岳

住所:〒404-0206 山梨県山梨市三富上釜口