本格的な夏山登山シーズン。北アルプス、南アルプスも7月〜9月が登山シーズンだが、登山をはじめたばかりの初心者にはハードルが高いのも事実だ。

 そこで「アルプスに挑戦するにはまだ不安がある」そんな人におすすめなのが、北奥千丈岳(きたおくせんじょうだけ)だ。

■北奥千丈岳について

 北奥千丈岳は山梨県山梨市にある標高2,601mの山で、奥秩父山塊の最高峰。「甲斐百山」「甲州百山」にも選定されている山だが、夏の時期は登山口から3時間もあれば登って下りてこられるため、初心者にもおすすめだ。

 今回紹介する登山コースの特徴は、登山口の標高。登山口がある大弛峠(おおだるみとうげ)は標高2,360m地点にあり、「峠」と名のつく車道としては日本一高い場所にある。

 ちなみに、以前は長野県と岐阜県の県境を通る、乗鞍エコーライン、乗鞍スカイラインが標高2,716mで日本一であったが、平成15年よりマイカー規制で一般車両の通行ができなくなってしまったため、大弛峠が一般車両の通行ができる最高地点となっている。

 大弛峠までの林道、川上牧丘林道が通行できるのは、6月1日〜11月末まで(詳しくは山梨県 県営林道通行規制情報を確認)。駐車場までは舗装され、カーブミラーも設置されているので、道幅は細いが、運転には不安を感じない道だ。

 駐車場は無料で30〜40台ほどの駐車スペースがあり、トイレもある。なお、大弛峠は日本百名山「金峰山」の登山口でもあるため、休日は混み合うので早めの行動がおすすめだ。