2月13日(金)~ 15(日)、富山県黒部市の宇奈月スノーパークで、SKIMO(山岳スキー競技)の日本選手権大会が開催された。実施されたのは、オリンピック種目「スプリント」と、長距離種目の「インディビジュアル」。オリンピック開催の裏で、日本のトップを決める熱い闘いが繰り広げられた。
■ミラノ・コルティナ冬季オリンピックの新種目!「SKIMO(スキーモ)」
2月6日に開幕したミラノ・コルティナ冬季オリンピック。連日連夜、雪や氷も解かさんばかりの熱い闘いが繰り広げられている。アスリートたちの人生を懸けた闘いは感動を生み、かくいう筆者もその魅力にハマって寝不足状態が続いている。
さて、今回のオリンピックで新種目として開催される「SKIMO(スキーモ)」をご存知だろうか。正式名称を「Ski Mountaineering(スキーマウンテニアリング)」と言い、登山とスキーを融合したスポーツだ。近年、テレビや新聞など報道でも取り上げられるので、耳にしたことがある人もいるだろう。
「SKMO」とは、Ski Mountaineeringの略。雪山の決められたコースをスキーで登り、滑るスピードを競うスポーツである。以前は「山岳スキー競技」「山岳スキーレース」などと呼ばれていたこともあった。ヨーロッパアルプスの国境警備隊のトレーニングが発祥とされ、特にヨーロッパでは人気が高い。
ミラノ・コルティナオリンピックでは、SKIMO競技は2月19日と21日に実施され、NHKでの放映が決まっている(※放映予定を記事末尾に記載)。
■日本は出場枠を得られなかった2026冬季オリンピック
日本は、アジアにおけるSKIMOの先駆者的存在だ。比較的早くから世界選手権などへの参加実績があり、日本選手権も20年ほど前から開催されている。
ここ数年は、チームジャパンとしてオリンピック出場を目指した強化体制が組まれてきたが、結果的に言えば出場枠を得ることは叶わなかった。
原因はさまざま考えられるが、最も大きいのは中国の台頭であろう。オリンピック種目採用決定後、中国は国を挙げて選手育成に取り組み、日本を急速に追い抜いていった。
SKIMOにはいくつかの種目があるが、オリンピックで実施されるのは「スプリント」と「ミックスリレー」という短距離種目である。どちらも主にゲレンデ内で行なわれる。SKIMO本来のアルピニズムとは少し離れているが、スピーディな展開は“見せる競技”としての魅力がある。
ちなみに、SKIMOの強豪国は、フランス、スペイン、スイス、イタリアなど。ヨーロッパアルプスの周辺国に多い。
今回のオリンピックにおけるメダル候補は、男子ではティボルト・アンセルメ(フランス)、オリオル・カルドナ(スペイン)、女子ではエミリー・ハロップ(フランス)などだろう。
アジア大陸枠の獲得争いで負けたのは悔しいが(笑)、アジアの代表としての中国にも注目し、応援したい気持ちもある。
五輪の舞台で、どんなレースが展開されるのか楽しみだ。