■高原をカラフルに彩るお花道! 姥ヶ岳頂稜部
リフトを降りると、登山者が20人くらいおり、いまから登山道を歩こうと準備をしている。登山者が多かったのは、この日が日曜日であることと、カヤック、バイク、歩きで月山湖から月山頂上を目指すレース「山形 月山 SEA TO SUMMIT」という大会が行われていたからだ。
大会関係者で賑わいをみせる中、姥ヶ岳方面へと歩き始める。姥ヶ岳山頂手前にはコバイケイソウが風にゆらゆらと揺れている。コバイケイソウは、白い花で覆われたトウモロコシのような見た目が特徴的だ。
さらに、姥ヶ岳頂稜部にはシロバナニガナやミヤマリンドウ、キンコウカやヨツバシオガマなど、たくさんのお花が咲いている。お花が高原をカラフルに彩っており、美しい光景だった。お花に囲まれた登山道をゆっくり歩き、自然の美しさを堪能する。
■花々の移ろいが楽しめる! 姥ヶ岳~月山山頂
10時頃、姥ヶ岳から月山へ向けて歩いていくと、いたるところにお花が咲いており、目を楽しませてくれる。とくに、よく見られたのはチングルマやイワカガミだ。これらの花は初夏に咲くイメージがあるが、月山では盛夏でも見られる。チングルマにいたっては、花をつけた個体と綿毛になった個体があり、季節の移り変わりを感じられる。
山頂近くでは、薄紫色の花をつけたハクサンフウロを発見した。凛と咲く姿は愛らしく、思わず嬉しさが込み上げる。