猛暑アラートが各地で発令される暑い日。標高の高い場所なら少しでも涼しく過ごせるかもしれないと考え、新潟県の平標山(たいらっぴょうやま・標高1,984m)へ夏山登山に向かいました。都内から新幹線とバスでのアクセスがよいと人気の山です。花の百名山と呼ばれ、たくさんの高山植物に出会う旅に胸を躍らせながら向かいました
■花と出会う平標山登山
今回の平標山の登山ルートは、松手山を経由して山頂に向かい、平標山ノ家を経由して駐車場へ戻るコースです。ひたすら5合目まで登るとさまざまな植物が姿を現します。紫の花弁を持つ独特な形をした「ウツボグサ」や鮮やかなオレンジの「クルマユリ」、すみれ色の「ハクサンフウロ」、黄色の花弁「ニッコウキスゲ」など、色とりどりの花に癒されながら山頂に向かいました。
緑の中で際立つ、背の高い白色の花「コバケイソウ」に目が奪われます。平標山の山頂に到着し、仙ノ倉山方面へ少し歩いたところでは、綿毛に包まれた「チングルマ」や小さな黄色の花弁が集まった「ミヤマダイモンジソウ」、紫色の小さな花弁たちが形づくる「ムラサキタカネアオヤギソウ」、そして特徴的な花弁の「ホソバコゴメグサ」などが見られます。
平標山頂から平標山ノ家に向かう途中には、「キンコウカ」の花畑が目に飛び込んできます。山小屋には水場があるため湿地で育つ「モウセンゴケ」とも出会えました。花の百名山というだけあって、多種多様な花と出会うことができます。本格的なカメラを持って登る方も多く、花を目的にされている方も少なくない印象でした。