■上野村漁業協同組合・神流川C&R区間の特徴!

「川の駅上野」内に漁協の事務所(受付)もあります

 群馬県の南西部を流れる利根川水系・神流川の上流部は、美しく澄んだ流れが特徴で関東一の清流と称されています。上野村漁業協同組合(漁協)の管轄するエリアには、釣り人に寄り添った取り組みを積極的に行っていることもあり、一年を通して人気のフィールドです。

 漁協のある「川の駅上野」の裏(特設釣り場)を含め、C&R区間は本流に3箇所設けられています。

上野村漁業協同組合:https://www.ueno-fc.com

●魚影が見えるほど! 魚が豊富

透明度が高い流れ。慣れてくると流れの中の魚影も見分けられるようになります

 自然渓流ではなかなか魚影を見ることが難しいのではないでしょうか。プールの水面付近に浮いていたり、ライズする様子でようやく対象魚の存在を確認できたりします。流れと同化するように泳ぐヤマメや岩陰に定位しているイワナは、初心者にはまず判別がつかないです。

 その点C&R区間なら、魚影は濃い(はず)です。始めたばかりの釣り人でも容易に見つけられる魚がいるので、モチベーションが上がりますね。

 また、場所やタイミングによっては魚の姿が見えないことがあります。そんな時でも「魚がいる」と確信して釣りをできるので集中できますよ。ちなみに、「川の駅上野」裏が一番魚影が濃いようです。

●安心のアプローチ&自然渓流の雰囲気も

「川の駅上野」裏は整備が行き届いているので、安心して釣りができます

 アプローチはしっかりと整備されている場所が多いです。漁協のある「川の駅上野」裏など、河原に車を横付けできるような場所も。また、周りに釣り人がいる状態の方が多いので安心感がありますね。

C&R「ヴィラせせらぎ区間」は穏やかな里川の様相

 一部を除き、川の流れ自体は自然渓流のままです。里川の風情を感じながら釣りを楽しむことができます。一歩奥に進むと深山幽谷の世界が広がっている場所もありますので、雰囲気も素晴らしいです。

●ちょっと難しいくらいが勉強になる!

流れの中からドライフライに飛び出したヤマメ。流れのあるところの方が見切られることが少ないようです

 C&R区間に限らずですが、人気のポイントほど魚は“スレ”ているのは仕方ないですね。連日釣り人が訪れているだけに、(放流されてから時間が経つほど)魚たちの選球眼はなかなかのものです。しかしその分、釣り人として勉強になることも多いはずです。

 フライやルアーの選択を含め、魚の反応を見ながら流し方を工夫したりするのも釣りの醍醐味ですね。