ヒリヒリするほどの強い日差しが肌に突き刺さる夏本番。東京都郊外の谷戸ではハスの花が満開に。ハスを楽しんでいると、意外な生き物が出現するという展開にワクワク! また、ハスまつりが開催され、多くの市民で賑わいを見せていました。ハスの花を愛でると同時に、珍しいハスグルメも堪能できる手作りイベントをリポートします。
■町田市小山田のハス田
東京都郊外の町田市小山田神社付近。ここでは、故大賀一郎博士が千葉市検見川遺跡から見つけ出した古代ハス、いわゆる「大賀ハス」が栽培されています。
その大切なハス田のあぜ道を散策してみました。暑い陽ざしが降り注ぐ中ですが、風で揺れるハスの花や葉を見ていると、心なしか涼しさも感じられます。
あぜ道には、ハスの葉が覆いかぶさるように広がっています。あぜを崩さないように慎重に歩を進めます。このような経験は、一般的な公園では味わえません。ハスの花や葉をより自然の状態で間近で見ることができる貴重な場所といえるでしょう。
この日は、ハスまつりの開催日。現地では、ハスについてレクチャーしてくれるスタッフの方もいらっしゃいました。ハスについてなんでも答えてくれそうな方々ばかりです。ハスは、開花してから4日目で最も開き、その後散っていくのですが、その過程もわかりやすく展示され、説明をしていただきました。
■意外な生き物との出会いも!
ハス田には、イトトンボをはじめ、多くのトンボ類が飛んでいます。ハスの花に止まるトンボはいないかと探してみますが、普段は杭の先端が好きなトンボたちなのに、肝心な時に止まってくれないものです。それでも、やっとオオシオカラトンボがハスのつぼみに止まるのを見ることができました。ホッと一息です。
しばらく歩いていると、あぜの脇を茶色い何かがもそもそ歩いています。大きさは10cm強。よく見ると、それはなんとモグラでした。
モグラは、地面を掘り進むうちにハス田に出てしまったのでしょうか。あわててあぜに潜り込もうとしているのですが、しっかり固められたあぜに簡単に穴を開けられずに焦っているようでした。その証拠に、あぜからハス田に二度ほど落ちてしまい、びしょぬれになっていました。といっても、モグラはビロード状の毛でおおわれているので、水をしっかり弾いていたのですが。
歩く姿がとてもかわいいので、思わずスマホで動画撮影をしてしまいました。ハスを見に来て、こんな「モフモフ」モグラ姿を観察することができるとは想定外でした。
【動画】モフモフ歩くキュートなモグラに胸キュンです!