梅雨から夏にかけて活躍するアウトドアギアの中でも、「アウトドア向きに作られた傘」が、ここ数年で急速に売り上げを伸ばしていることをご存知でしょうか。
一般的な傘よりも過酷な状況下での使用や持ち運びを見越して、各社が工夫を凝らしており、梅雨の残り雨や突然やってくる夏の夕立の備えにもぴったりです。ここでは、なかでも代表的な3つのブランドをピックアップして、それぞれ個性的なモデルを紹介してみましょう。
一度でもアウトドアブランドの傘を使ってみると、その使い心地の良さに、きっとビニール傘を買おうという気持ちがなくなりますよ。
■強風でもへこたれない耐久性を誇る老舗「ユーロシルム」
まずは、風に強いしっかりとした造りの代表例として、ドイツのアンブレラメーカー「Euro SCHIRM(ユーロシルム)」を取り上げてみましょう。
創業は1919年と、なんと100年を超える老舗で、頑丈さと使い勝手の良さに定評のあるハイキングアンブレラを数多く手がけているブランドです。
最大の特徴は、軽さを追求しつつも、強風下でも安心して使えるほどの高い耐久性を兼ね備えていることでしょう。
ハイキングモデルは、フレックス性に優れた高密度のファイバーグラス製のアームを採用。風など強い力を受けると渦巻き状にしなり、力をうまく受け流すようデザインされています。
また、EVAハードフォームで作られたハンドルは、人間工学に基づいてデザインされており、よく手に馴染む握りやすい設計です。
とくにおもしろいのは、「ユーロシルム スウィングパックパック」と名付けられた前後非対称なモデル。傘を開くと、後ろにキャノピー部分が伸びてバックパックを濡れから守ってくれるという特徴的な構造を採用しています。
活躍する場面は登山だけではありません。強い雨風からスーツや荷物を濡らしたくない街でも、非常に頼りになる一本です。取り間違いの心配も皆無でしょう。