■リスク管理チェックシート <対応編>

◉一酸化炭素中毒

(意識がある場合)

□ 患者を外へ移動して防寒保温対策をとる

□ 症状の重い場合はすぐ119番

(意識がない場合)

□ 安全な場所に横にして気道確保

□ 119番へ連絡し、別の人はAEDを取りに行く

□ 呼吸を確認し、なければ心臓マッサージと人工呼吸

□ AEDを使用し、上記をしながら救急の到着を待つ

◉ヒートショック

(意識がある場合)

□ めまい、ふらつき、意識混濁などが現れた場合は安全な場所に移動

(意識がない場合)

□ 安全な場所に横にさせて気道確保

□ 119番へ連絡し、別の人はAEDを取りに行く

□ 呼吸を確認し、なければ心臓マッサージと人工呼吸

□ AEDを使用し、上記をしながら救急の到着を待つ

◉火傷

□ 流水(川)で15~30分ほど冷却

□ 水ぶくれは破らないように注意

□ 症状の重い場合はすぐ119番

◉強風によるテント転倒

□ 即座に中止して撤収

◉天候の急変

□ 雷が鳴った時点で即座に中止

□ ゲリラ豪雨の場合は増水前に即座に撤退

◉水難

□ 溺れた人がいた場合はスローロープで救出

(意識がない場合)

□ 安全な場所に横にさせて気道確保

□ 119番へ連絡し、別の人はAEDを取りに行く

□ 呼吸を確認し、なければ心臓マッサージと人工呼吸

□ AEDを使用し、上記をしながら救急の到着を待つ

◉熱中症

□ 涼しい場所に移動して休む

□ 経口補水液を飲み、脇など熱を持つ箇所を冷やす

□ 意識がない、または朦朧としている場合は119番へ

◉怪我

□ 傷口の清潔化、包帯止血など、適切な応急処置を行う

□ 症状の重い場合はすぐ119番

◉虫

□ ポイズンリムーバーで毒抜きをする

□ 虫刺され部位を清潔な状態に保ち、かゆみ緩和の薬やクリームを塗る

□ ヒルの場合は無理に手で剥がさずに塩をかける

□ 症状が重い場合(アレルギー反応など)は即座に119番へ

◾️まとめに

 今回のチェックシートは基本部分だけなので、あとは自分が設置する自然環境や利用スタイル(個人利用、イベント開催、商業利用など)に合わせて、順次書き足していってほしい。

真のととのいに至るには、その場のリスク管理ができるかどうかにかかっている

 安全が最大限に配慮されている温浴施設などとは違い、川や湖は常に危険が隣り合わせの場所だ。アウトドアサウナは、登山や川下りと同様、命の危険があるからこそ十分な知識と事前準備が必要なアクティビティなのだと認識してほしい。それらの準備ができて初めて、自然の中でしか味わえない感動や癒しを存分に享受できるのだ。

 これからも安全なアウトドアサウナを楽しんでいただき、この新たな文化をみんなで成熟させていきましょう!