サウナブームだからと試しに挑戦してみたものの、「熱い!  息苦しい!  自分には無理だ!」と諦めてしまう人は結構多い。けど、そのたった一回でサウナは苦手と判断してしまうのは非常にもったいない!  ひと口に“サウナ”といっても、じつはいろんな種類が存在しているからだ。

 サウナの種類をいくつか知ればきっとイメージも変わるし、自分に合ったサウナを見つけることもできるはず。今回は意外と知られていない日本のサウナの種類の紹介と、「初心者こそテントサウナから!」という持論をお伝えしようと思う。

◼︎サウナの種類は大きく分けると3つある

 日本のサウナの種類は、超ざっくり分けると以下の3種に分類される。

1:ドライサウナ(昭和ストロング)

2:フィンランド式サウナ

3:スチーム・ミスト式サウナ

 あえて“日本の”と前置きしたのには理由がある。

 そもそも1と2は本来「乾式サウナ」と呼ばれる同種類のもの。日本で独自に進化したのが、1の「昭和ストロング」と呼ばれるスタイルだ。

■ 1:ドライサウナ(昭和ストロング)

 日本の銭湯や温泉施設の多くが、このスタイル。サウナ室内はカラッカラに乾いて息苦しく、高温で熱さもダイレクトに肌にくる。冒頭で「もうサウナ苦手!」ってなってた初心者の人は、だいたいこの昭和ストロングで撃沈している。

 本場フィンランドでは、サウナは温度と湿度のハーモニーを楽しむのものとされているが、昭和初期の日本普及時にはその正しい知識が十分浸透しなかった。管理とマナー上の観点からロウリュ(蒸気を発生させて湿度を上げる)を禁止するところが多く、いつしか「サウナ=ひたすら熱いだけの空間」という認識のまま全国に広まってしまったのだ。

 しかし、その高温スタイルが「むしろそれがいいぜ!  熱々カラカラ上等!」となって、気合の入った昭和の男たちにドストライク。発汗作用も高いことから、今でもこのスタイルが大好きだという年配の人は結構多い。

苦手な人も多い一方、昭和ストロングじゃなきゃ!って人も多い