夏の猛暑の中では、当たり前だがサウナの室内温度は爆上がりしやすい。行く時は130℃近くまで上がってしまうこともある。鼻で息を吸うと、鼻毛が燃えるんじゃないかという勢いで、とても長く入ってはいられない。この暑さの中では、サウナの一番の魅力であるロウリュも十分に楽しめない(さらに温度上がってしまうから)。

 そもそも、テントサウナを設営する時点で地獄である。汗だくになって川原に荷物を搬入し、さらにテント内でサウナストーンを積んでいると、もうそれだけで十分サウナ状態だ。下手したら熱中症の危険すらある。

 しかし、秋になると外気温がグッと下がって、太陽が出ていてもサウナ内の温度が暴れずに85〜100℃近辺で安定しやすい。外気が低いから、テント内に入った時の幸福感が夏とは段違いだ(お風呂でもちょっと寒い方が入った時に気持ちいいでしょ?)。高温になっても換気で温度調節がしやすく、ロウリュの心地よさも存分に味わえる。

◼︎秋の川は冷水浴に最適な水温になる!

夏は川遊びでいっぱいになる川原も独占状態。静かな自然を心ゆくまで楽しめる

 水風呂は15℃近辺の水温がベストとされている。しかし、夏の川の水温は、大体20℃を超えてしまうところが多い。水温が高いとサウナとの寒暖差がなくなって、「ととのい」の確率が下がってしまうのだ。一方で、秋になれば徐々に15℃近辺にまで水温が下がり、どの川もたちまち最高の水風呂に豹変する。

 また、夏の不安定なゲリラ豪雨だったり、台風も落ち着いてきて、川の水量が安定期に入るのもいい。さらに、川遊びやBBQの人がいなくなり、川原は静けさを取り戻す。場合によっては独占状態になることもあり、心ゆくまで癒しの冷水浴が可能となる。