テントサウナを楽しむには、「テント本体」「専用薪ストーブ」「サウナストーン」の3点セットが必要不可欠。これに薪があれば最低限なサウナは楽しめるが、他にも必ずあったほうがいいアイテムと、あると便利なアイテムがある。
今回は河原にテントサウナを張ることを前提に、必要なギアについて解説していこうと思う。
■サウナの中で使うもの(優先度高めのアイテム)
<サウナベンチ>
サウナの中で座るためのもの。肌に当たる部分が熱を持たない素材であることと、川原への運搬を考えると折り畳みのものがいい。
高さは一般的な40cmほどのものと、75cmほどの高い座面のものがある。熱は高い方に行くため、熱いのが好きな人はハイベンチ、ゆったり楽しみたい人はローベンチがいい。
広い座面なら横になることもできるし、高さもあればウィスキング(枝葉を束ねたもので体を叩いて血行促進する)も可能だ。
<ロウリュ用のバケツとラドル(柄杓)>
ロウリュとは、熱々のサウナストーンに水やアロマ水をかけて蒸気を発生させる行為のこと。
バケツはなんでもいいが、運搬時にサウナストーン入れとしても活用するなら、ブリキ製のものが便利。ラドル(柄杓)はホームセンターの柄杓で事足りるが、今はおしゃれなものが多く出てきているので好みで選ぶといいだろう。
<一酸化炭素チェッカー>
テントサウナで一番怖いのが一酸化炭素中毒。一酸化炭素を多量に吸い込むと体内の酸素が不足し、めまいが起きたり、ひどい時には死に至ることもある。無味無臭で気づけないので、チェッカーで定期的に濃度を確認しよう。
ただ、あくまでも目安なので、こまめな換気は必ずするようにしよう。
<ストーンタワーガードとステンレス天板>
サウナストーンを煙突周りに集中させると、もっとも熱効率がよく室内の温度が安定する。そのためのアイテムとして開発されたのが、madsaunistのストーンタワーガードだ。
また、長く使用していると、サウナストーンの熱でストーブの天板が凸凹になってくることがある。そうなると、穴が開いてしまう原因になり、一酸化炭素中毒の危険が高まる。ストーブの寿命を延ばし、危険を防止するためにも、サウナストーンの下に敷く専用のステンレス天板は最初から用意しておきたいアイテムだ。
<ステンレスバット or ボウル>
ステンレスバットかボウルに水を入れ、ストーブの上で沸騰させれば、そこから出る蒸気がオートロウリュとなって室内の湿度を安定させてくれる。また、この中に薬草やハーブなどを入れて、その香りを楽しむこともできる。