■栄養価ピカイチ
●明治「きのこの山」
食べやすさ ★★★☆☆
持ち運びやすさ ★★★☆☆
エコロジー度 ★★★☆☆
栄養価 ★★★★★
ご褒美度 ★★☆☆☆
夏山適応度 ★★★★☆
チョコレートではない部分が多く、夏山での食べやすさは「たけのこの里」に勝る。ただ、いずれにしても、手で直接触らなければならない。「たけのこの里」ともども、箱は「ポッキー」や「トッポ」よりも厚みがある。74gあり一気食いはしづらい量だが、箱にフタをすることが可能。423kcal(1g=約5.7kcal)と栄養価は高い。
●明治「マガダミア」
食べやすさ ★★★☆☆
持ち運びやすさ ★★★☆☆
エコロジー度 ★★★☆☆
栄養価 ★★★★★
ご褒美度 ★★★☆☆
夏山適応度 ★★★☆☆
行動食にピッタリ。1箱64gで9粒入り388kcal(1g=約6kcal)。斜面で落としたときに、「アーモンド」は果てしなく転がるリスクがあるが、こちらは形状的にストップしやすい。また、箱の中でそれぞれが溶けてもくっつかないようになっている。
●明治「アーモンド」
食べやすさ ★★☆☆☆
持ち運びやすさ ★★☆☆☆
エコロジー度 ★☆☆☆☆
栄養価 ★★★★★
ご褒美度 ★★★☆☆
夏山適応度 ★★☆☆☆
「マカダミア」とは箱の形状が異なり外箱から内箱をスライドさせるタイプだ。そのため、販売時は透明のパッケージに包まれている。また、箱の中で溶けると変形する率も高いだろう。88gで500kcal(1g=約5.7kcal)と高い栄養価は山に向いている。
■ご褒美度ピカイチ
●ロッテ「チョコパイ」
食べやすさ ★★★★★
持ち運びやすさ ★★☆☆☆
エコロジー度 ★★★☆☆
栄養価 ★★★☆☆
ご褒美度 ★★★★★
夏山適応度 ★☆☆☆☆
1箱に6つ入っていて、それぞれ個包装されている。1個が31gで157kcal(1g=約5kcal)。山の上では袋がパンパンに膨らむ可能性大。「半生タイプのケーキなので、温度にデリケートです」と注意書きがあり、夏山ではベタベタになるのは必至。ただし、気温の低い山頂で食べればご褒美度はかなり高い!
●江崎グリコ「カプリコ」
食べやすさ ★★★★☆
持ち運びやすさ ★☆☆☆☆
エコロジー度 ★★★☆☆
栄養価 ★★★★☆
ご褒美度 ★★★★★
夏山適応度 ★★☆☆☆
ゴロリとしたフォルムで、原型のまま持ち運ぶのは難しい。「いちご」は34gで189kcal(1g=約5.6kcal)。チョコの要素は上部だけで、直接触らずに食べることができるが、高温では大惨事のリスクも。無事に持っていければ、頂上で食べるご褒美向きだ。
●明治「たけのこの里」
食べやすさ ★★☆☆☆
持ち運びやすさ ★★★☆☆
エコロジー度 ★★★☆☆
栄養価 ★★★☆☆
ご褒美度 ★★★★☆
夏山適応度 ★★★☆☆
70gで383kcalと、「きのこの山」より低カロリー(1g=約5.5kcal)。円錐状のクッキーをチョコでコーティングしたものなので、夏は各個体がくっついてしまう場合も想定され、かつ、手に触れないと食べられない。ただし、食感と甘さのバランスは絶品。
■夏山適応度ピカイチ
●ロッテ「コアラのマーチ」
食べやすさ ★★★★☆
持ち運びやすさ ★☆☆☆☆
エコロジー度 ★★★☆☆
栄養価 ★★☆☆☆
ご褒美度 ★★★☆☆
夏山適応度 ★★★★★
1箱48gで252kcal(1g=約5.3kcal)。コアラを模したクッキーでチョコレートを包んでいるので、ベタつきの心配ナシ。夏山に適した構造だが縦長のため数が少くなった時は食べづらそう。ネックは6角形の箱で、ゴロゴロした感じがサコッシュには特に不向き。ただ、途中まで食べてもフタをすることができるのは嬉しい。
●ロッテ「トッポ」
食べやすさ ★★★★★
持ち運びやすさ ★★★★☆
エコロジー度 ★★★☆☆
栄養価 ★★☆☆☆
ご褒美度 ★★☆☆☆
夏山適応度 ★★★★★
1箱に2袋入っているのは競合商品の「ポッキー」と同じだが、中身は正反対に、筒状のプレッツェルの中にチョコレートが入った構造。ベタベタリスクが少ないのが大きな魅力だ。1袋(36g)で193kcal(1g=約5.4kcal)。箱が薄いので、かさばらず、何本かは折れるだろうが、箱自体が潰れても全滅しづらい。
■総評
●お口で溶けて手につきにくいあの逸品がポイント首位に
★の数で表現した各商品のポイント(特にご褒美度)はあくまで本誌編集部が独断で決めたのものである点を強調しつつ、全ポイント合計のトップ3を紹介。第3位の「ブラックサンダー」は、食べやすさと持ち運びやすさが強かった。同率3位の「トッポ」は、チョコが溶けても食べやすいという点が大きい。そして、1位は「M&M's」。手で溶けづらく、しかも直接触らず食べられゴミが少ないなどの要素がポイントを稼いだ。今回は、夏山のシチュエーションを想定したが、それがなければまた違った結果となるだろう。なお、すべてのチョコ菓子にいえることは、「子どもの頃より、明らかに小さく or 少なくなっている」ということだ。何かと厳しい時代なのである。
【soto 2021 vol.1 より再編集】