■ヘッドライトを買う理由
今まで紹介した危険ポイントはヘッドライトがないことによるデメリット。ここからはヘッドライトを買うべき理由。つまりメリットを2つ紹介する。
●ヘッドライトを買う理由1 両手が使える
キャンプではあらゆる作業を両手で行ったほうが安全性と作業効率が向上する。とくに慣れない作業が多い初心者は、ヘッドライトを使用して夜間の作業環境を整えることが大切だ。
時間に追われ、余裕のないキャンプでは楽しさも半減する。安全で楽しいキャンプを過ごすため、初心者のみならずヘッドライトを使用していないキャンパー全員に強くおすすめしたい。
●ヘッドライトを買う理由2 視界の先が明るい
ランタンが吊るされたテント内やタープ下での調理や物を探す際、自分の影で見えにくくなりランタンやライトを持ちながら作業する人もいるだろう。
しかし、その都度ランタンを持ち運ぶとなると大変である。
ヘッドライトはその煩わしさを解消してくれる。常に自分の視界の先を照らしてくれる利便性は、最初に買う理由としては十分だろう。
■ヘッドライトを選ぶポイント
●1. 明るさの目安は100lm(ルーメン)以上
キャンプで使用する際の目安として、明るさは100lm以上を選ぶことをおすすめする。テント内での補助的な使用がメインであればもう少し照度が小さくても問題ないが、夜間に炊事場やトイレなどへ歩くことを考えると100lm以上あると安心だ。
本格的な登山で使用するような300lm以上のヘッドライトだと明るすぎて手元が見えにくいと感じる可能性もある。その際は明るさが調節できるタイプを選ぶようにしたい。
●2. 電池式か、充電式か
乾電池を使用する電池式と充電池内蔵の充電式がある。各々の特性を理解して選びたい。
乾電池式は比較的安価で購入でき、単3電池か単4電池が主流のため乾電池も手に入りやすいのが特徴だ。ただし、使用後の乾電池の廃棄の問題や電池の種類、本数で重量が大きく変わる点には注意が必要だ。
充電式のメリットとして比較的軽量なものが多く、充電して繰り返し使えるため電池式よりエコな点が魅力だ。デメリットとしては充電までに時間が必要なことと、本体が高価になりやすい点。
●3. 赤色LEDライトがあると便利
赤色LEDライトは夜間に周囲への影響を少なくし照らすことができる。
消灯時間が過ぎた後の屋外での作業や、テント内で家族が寝ているときにトイレへ向かう際に効果を発揮する。
注意点としては、赤色LEDライトが付属するヘッドライトは比較的高性能なため価格が高い傾向にあることだ。
■ヘッドライトを準備して、安全で快適なキャンプを楽しもう
キャンプは屋外で楽しむレジャーのため、天候に左右される部分が大きい。そのため、悪天候でも怪我やトラブルにあわないよう安全面をカバーする装備は重要だ。
今回紹介したヘッドライトは安全面、快適性に直結する道具の1つであり、キャンプには必需品であると筆者は考える。
ぜひヘッドライトを導入していただき、素敵なキャンプライフをおくってほしい。