ごはんがふっくら炊けるメスティンは、アウトドア料理の強い味方。白米に具や調味料を加えれば、炊き込みごはんだって簡単にできる。もちろん煮たり焼いたりもできるので、メスティンがあればバリエーションに富んだキャンプ飯を味わえる。基本編ではメスティンの下準備と基本のごはんの炊き方を紹介したい。
■火にかけて待つだけそれで米が炊き上がる
四角い形が特徴のメスティンは、調理に使えるほか、弁当箱にしたり、小物や食材を入れる収納ボックスにしたりできる万能クッカー。スウェーデン発のブランド、トランギア社製がメスティンの元祖といわれ、1970年代から生産さている割と昔からあるクッカーだ。米が簡単に炊けることで愛用者が多く、熱伝導に優れたアルミ製のメスティンはアウトドア料理に最適。
それが近年、人気の高まりにつれて様々なメーカーがメスティンをつくり、今ではアウトドア用品店だけではなく、ホームセンターや家電量販店、100円ショップでも(100円ではない)、こぞってメスティンを販売するようになった。素材も、昔ながらのアルミ製以外に、アルマイト加工で耐摩耗性を高めたものや、軽量化を図ったチタン製などが見られるようになっている。
メスティンは炊飯だけでなく、煮たり炒めたり、蒸したり、燻したりもできるので、これひとつあれば料理のバリエーションをぐっと広げられるのだ。
■まずは下準備 ~シーズニングをしておこう~
シーズニングとはメスティンの表面に膜をまとわせ、金属臭を取り、焦げ付きも防止する作業。必須作業ではないが、やっておくと調理後の手入れが楽になる。
●【step1】ハンドルを外す
メスティンのハンドル(取っ手)は外しておく
●【step2】 最初に洗剤で洗う
食器用洗剤で全体を洗う。また、容器のフチに突起があれば紙やすりでバリ取りをしておこう。
●【step3】とぎ汁で煮たら水洗い
鍋に米のとぎ汁を入れて沸騰させ、メスティンを入れて15分ほど煮る。あとはメスティンを水洗いしてぬめりをとればシーズニング完了。