小学校の理科の実験に使われていたアルコールランプ。そこで初めてマッチを擦る経験を得た人も多かったのでは?
しかし、時代と共にアルコールランプは姿を消し、現代の授業では代わりにカセットコンロを使うそうだ。そう、今どきの小学生はマッチを擦る機会を失ってしまった。
そこで筆者は今回、小学生の子どもと「火育(ひいく)」をしてみることにした。
■アルコールランプとマッチが理科室から消えた
筆者の10歳になる娘も、小学校の理科実験では、アルコールランプの代わりにカセットコンロを使ったようだ。「昔はアルコールランプにマッチで火をつけてたんだよ」とランプの画像を見せると「こっちの方がやってみたかった!」と羨ましそうにしていた。
大人でも普段の生活でマッチを擦る機会はすっかり減った。これも時代の流れだが、火を身近に感じる体験も必要だと思い、1人でマッチを使って火起こし体験してみないかと、娘に提案。「やりたい!」と即答し、お小遣いで自分専用のミニ焚き火台を選ぶほどの気合いの入れようだ。
普段から家族でキャンプに行くため、焚き火経験はあるが、自分で火を起こすというイベントが楽しみすぎたようで、キャンプ前日はなかなか寝付けなかったようだ。
■初めての火起こし、まずは焚き付け材料を用意
キャンプ場にて初めての火起こしチャレンジスタート! まずは、火を焚き付ける細い木材を作るため、バトニングから開始。父親のモーラナイフを借り、指導を受けながら慎重に進める。
次にフェザースティック作り。フェザースティックとは、木をナイフなどで薄く削ったもので、羽のような形に見えることからその名がついた。着火剤として使う。
娘は普段から使い慣れている小刀を使用。せっかくの体験がケガにつながらないよう、親はしっかり見守りたい。