宮城・山形の両県にまたがる蔵王連峰の南端に位置する不忘山(ふぼうさん)。山頂から広がる素晴らしい眺望、多彩な高山植物が見られる魅力的な山である。また山頂直下には、戦争の慰霊碑である「不忘の碑」がある。不忘山は、魅力的な自然と戦争の歴史を刻む両面から「わすれずの山」という名前がしっくりくる山だ。今回は、初夏に不忘山に登った様子をレポートする。
■「みやぎ蔵王白石スキー場」の登山口からスタート
今回登ったのは、「みやぎ蔵王白石スキー場」の登山口から不忘山山頂に登る往復コース。登山口から山頂までは約3時間、往復で5~6時間の行程だ。
不忘山の登山マップ https://www.pref.miyagi.jp/documents/35756/608383.pdf
登山口付近の「白石市南蔵王憩の家」にて、登山ポストに登山届を入れ、ゲレンデの道を歩いていく。ゲレンデを登ったところで振り返ると、展望が開け、周囲の山並みの景色が広がる。登り始めてすぐに絶景が見られ、山頂の展望に期待が高まる。