芝桜のシーズンの到来! 関東では、芝桜と聞いて思い浮かぶのが、秩父の芝桜。都心からのアクセスもよく、多くの人でにぎわう絶景ポイントだ。自然に富み、歴史的な見どころも多く、ご当地グルメも豊富な秩父には、年間を通じてたくさんの観光客が訪れる。
なかでも、一番にぎわうのが芝桜のシーズンで、テレビで中継されることも多く、芝桜スポットの定番ともいえる。
春は花々を追いかけ、夏は川遊びと山歩き、秋は紅葉、冬は氷柱と、筆者は年間を通して秩父に魅せられ、何度も訪れてきた。そのなかで、多くの方に一度は見てほしいと思うのが、春の芝桜である。秩父の芝桜をまだ見たことがないという方は、今シーズンこそ訪れてみてはいかがだろうか。
■一度は見ておきたい、秩父羊山公園の芝桜
羊山公園は、丘の地形を利用した自然豊かな公園で、南側のエリアに「芝桜の丘」がある。「秩父の芝桜」「羊山公園の芝桜」「芝桜の丘」といわれたりするが、すべて同じ場所を指す。
植栽面積は関東有数の規模で、4月中旬から5月上旬に40万株以上の芝桜が色ごとに一面に咲き、「花のパッチワーク」と呼ばれている。
赤・ピンク・白・薄紫など、さまざまな色の芝桜で描かれているのは「秩父夜祭」。屋台や笠鉾(かさぼこ)に乗っている囃し手(はやして)の襦袢(じゅばん)の模様と、躍動感をイメージしてデザインされている。
武甲山を背景にした芝桜の景色も見事で、絵になる構図である。
■2023年「芝桜まつり」について
芝桜の丘は、開花期間中だけ入場料が徴収される。今年は4月14日(金)〜5月7日(日)で、一般300円、中学生以下は無料だ。ただし、今年は桜の開花が早く、芝桜の開花も早まるのではないかと予想されている。有料期間は、見頃に合わせて変動する場合があるので、チェックを忘れずに。
開花が始まると「秩父観光なび(※)」で開花状況を確認できる。芝桜まつり期間中は、芝桜の丘中央口付近で「秩父マルシェ(秩父路の特産市)」が開催される。芝桜エリアの外になるが、ご当地グルメやお土産などの販売があり、食事もできる。