登山を始めたばかりだと、どんな山に登ればいいかわからない人も多いだろう。そんな登山初心者におすすめしたいのが「里山」である。標高差が少なく比較的登りやすいので、初めて登る山に最適だ。今回は、よく登られている東北エリアの里山を6つご紹介する。歩行時間が3時間以内の山に絞っているので、お手軽に登山を楽しめるだろう。
■高森山(青森県)
高森山(たかもりやま)は、青森市と東津軽郡平内町の境にある山で、豊かな森林と陸奥湾の展望が魅力だ。麓の浅虫温泉森林公園は、「森林浴の森100選」に選ばれている。周辺にはアカマツやミズナラ、ブナなどの木々が広がり、森林浴が楽しめる。
高森山の登山は、浅虫温泉森林公園から登るコースがおすすめだ。登山口から10分ほど歩くと、展望台につく。陸奥湾に浮かぶ湯ノ島の展望が美しい。森林浴を楽しみながら山頂を目指して進む。登山口から山頂までは1時間30分~2時間ほどだ。途中には、いくつか分岐があるので、標識を確認しながら進もう。
●高森山(たかもりやま)
場所:青森県青森市、東津軽郡平内町
標高:386m
おすすめ登山コース:浅虫森林公園~山頂コース
歩行時間:約3時間
歩行距離:約6.2㎞
累積標高差:約443m
■室根山(岩手県)
岩手県一関市に位置する室根山(むろねさん)。独立峰のため展望がよく、山頂からは早池峰山や焼石岳などの岩手県の名峰、そして気仙沼市街や太平洋も見渡せる。また、室根山の山域にはヤマツツジが多く自生しており、6月になると真っ赤なヤマツツジの花が山肌を彩る。
室根山への登山は、蟻塚公園から室根神社の参道を通る「参道コース」がおすすめだ。登山口から山頂までは約1時間30分。参道は急坂が続くので、ゆっくり登るとよいだろう。八合目まで登ると室根神社があり、本殿右横に続く登山道をさらに登っていくと山頂へ着く。全方位のパノラマビューを楽しんだら、登った道を戻り下山しよう。
▼室根山の詳細はこちらから
室根山 | 観光スポット | いち旅 | 一関市公式観光サイト【いちのせき観光NAVI】
●室根山(むろねさん)
場所:岩手県一関市
標高:895m
おすすめ登山コース:参道コース
歩行時間:約2時間40分
歩行距離:3.6km
累計標高差:512m
■七座山(秋田県)
秋田県能代市に位置する七座山(ななくらさん)。7つの峰がほぼ直線状につらなる連山で、山稜の東斜面は断崖や岩場が続く。山中には樹齢300年あまりの天然杉が根を張り、うっそうと茂るさまは見ごたえがある。
七座山への登山は、「権現座(倉)コース」がおすすめだ。天神登山口から、権現座、烏帽子座、箕座の三峰をめぐるルートである。箕座の山頂には展望台があり、ゆったり流れる米代川や周囲の田園風景が一望できる。
▼七座山のコースガイドはこちらから
七座マップおもてA4S
●七座山(ななくらさん)
場所:秋田県能代市二ツ井町
標高:287m
おすすめ登山コース:権現座(倉)コース
歩行時間:約2時間20分
歩行距離:3.7km
累積標高差:360m