■本格的な雪景色に
稜線に出ると風がよく吹くため、先ほど脱いだアルパインウェアを再び羽織り防寒対策を。持ってきた行動食を食べ、サーモボトルに入れてきたお湯を飲み体を温める。
あと30分もすれば山頂、という所あたりから斜度がきつくなってくる。今回は6本爪軽アイゼンで登ったが、つま先や踵もカバーした10本爪軽アイゼンがあると足が滑るリスクも少なく安全だろう。6本爪アイゼンで登るのであれば、つま先や踵には刃が無いのでフラットフッティング(斜面に対して垂直に足を着地させる歩き方)を意識した歩き方をすると良い。
山頂に近付くにつれて木が少なくなってくると、風がよく吹くため木の枝につく霧氷も増えてくる。足を進め視界が開けた瞬間に、少しの青空とささやかについた霧氷の姿を見ることができた。
■高見山は奇岩が沢山ある山としても有名
分岐点から山頂に向かう途中には奇岩が沢山あり、この国見岩もそのひとつだ。この国見岩はその昔、神武天皇が熊野・伊勢より高見山へ立ち入り、その際にこの巨岩から敵地を見下ろし視察したとされる。