たかすみ温泉から登山口はほんの少しの距離だが、きちんと地図を見ないと違う道に入り込んでしまうので注意が必要。この日はまだ雪は少なく登山口に積雪はなかったので、チェーンスパイクなどは付けずに登山を開始した。

道中にある高見杉と呼ばれる樹齢700年の杉の木。周りの杉の木と比べるとその大きさ、威厳は別格だ

 登山口から30分ほど歩くと高見杉と言う名の大きな杉の木と、屋根付きの休憩所がある。ここを過ぎたあたりから斜度も増し、雪が積もっている場所も出てきた。

 ある程度歩いて調子が出てきたので、今までのスピードのまま登っているとすぐに息が上がってしまう。このままだと汗を沢山かいてしまいそうだったので、出発時から着ていたアルパインウェアを脱ぎ、ペースを落として再出発することに。

稜線手前で少し雪が積もり始めた

 途中の分岐点まで来たら、やっと樹林帯を抜けて少し見晴らしが良くなる。久しぶりに平坦な道を歩くと、先ほどまでのしんどさはもう忘れたかの様に足取りが軽くなり、ついつい歩くスピードが上がってしまう。

 稜線へ差し掛かるとさすがに積雪が多くなってきたので、このタイミングでレインパンツとアイゼン、スパッツ(ゲーター)を付けた。